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乱舞

続きを読んでいただきありがとうございます。

オークの上空にあたる木の枝に着地した最中、オークに目掛けてそこから飛び降りていったシィネマ。オーク3体の中央に着地した風圧でオーク達はそれぞれ後ろに少し知りぞく。


「この前の奴は手ごたえなかった分、君らは面白くしてくれるよね?」

「グォォォォォ!!」

 シィネマが着地した所で立ちながら、オークたちに言うと一匹が大声で叫びながらシィネマに襲い掛かってくる。手持ちの棍棒で叩き潰そうとしてもその場で難なく交わすシィネマ。その合間にももう一匹、更にもう一匹と攻撃を仕掛けるが軽やかに避けていく。


「ほらほら~、俺はこっちだよぉ~。」

 軽やかに交わしながら、それぞれのオークの腹部や背面に蹴りを入れていく。自分たちの攻撃が難なく交わされ、攻撃もされたのではオーク達は怒りが倍増していく。


「グォォォォォ!!」

 先ほど叫んだよりも、大きな声で叫んだオーク達のおかげで、そこら周辺にいたオーク達がシィネマ達のいる場所に集まってくる。それをみた顔に笑みを浮かべて笑い始める。


「そう来なくっちゃ~!面白くないよねぇ~!」

 どんどん集まってきたオーク達の中心にシィネマがいる状態になると、手に持っていた大鎌を大きく振りかぶってから振った。大鎌を振ったことにより、魔力が込められ黒い煙を纏いながら暴風ともいえる大風が起こり、数えるのが大変になるほど集まってきたオーク達と周辺に植わっている木を巻き込み、黒い風が切り刻んでいった。


「あははははっ!!」

 大鎌での斬撃をしたシィネマは黒い風の斬撃に飲み込まれた大量のオークと木々をみて寶かに笑った。ある程度の時間、黒い風が回り続けて消えると、大量のオークと切り刻まれた木々が散らばり、大きな丸い広場のように辺り一帯が開けていた。


「これだけ~?もっと骨のあるやつっていないの~?」

 大鎌をもちながら、頭の後ろで腕を組むシィネマ。その様子は、そこまで時間がかからなかったための退屈からくるものか、残念という感情からか明らかに不服そうだった。


「数が大量にいるって聞いたから楽しみにしてたのに~、なんか大損したな~。・・・っ!?」

 退屈しのぎが退屈しのぎにならなかった不満からユイの元に戻ろうとしたとき、不意に後ろから攻撃されたシィネマは反応に少し遅れたため、後ろからの敵の攻撃に直撃した。


「グォォォォォ!!」

 先ほどのオーク達と同じオークではあるものの、一回り以上に大きいオークキングがシィネマに攻撃を仕掛けたのであった。このオークキングはこの一帯のオーク達を束ねる群れの長であるが、部下であるオーク達がやられたため、やる気を出し、攻撃の対象となっていたシィネマに攻撃を仕掛けた。

 オークキングは他のオーク達と同じように棍棒で攻撃し、その棍棒で敵は潰れたと考えたのか、棍棒を持ち上げようとしたとき、自然と棍棒が上に上がってきた。


「いるじゃん・・・・!!おもしろそうなのがさ!!」

 黒い風を大鎌で放った時以上に、面白くなりそうというような笑みを浮かべるシィネマは、オークキングに棍棒で叩かれたものの、なんともなかったように起き上がった。加えて、大鎌を持っていない手で、オークキングの棍棒を握り潰した。突然、今まで使っていた自分の棍棒が、手で握りつぶされたことに驚くオークキング。すぐさま、壊れた棍棒を捨て、腰元にさしていた新しい棍棒を握り直し、シィネマを前にして構えるオークキング。オーク討伐、第2幕の幕開けである。

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