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狩りの腕前

続きを読んでいただきありがとうございます。

 翌日、新たな従魔、ゴールデンレトリバーの青年であるラスフルと契約し、オーク討伐の依頼を再開したユイ達。


「それで?俺と契約したゴシュジンサマは討伐依頼の経験があるの?」

「それを言われると・・・皆無です・・・。」

「なんだぁ、やったことあるから受けたってわけじゃないのか。」

「ラスフルさん、少し口が過ぎますよ。今回は私達がメインで行うのでただの見届け人という立場にはなりますが、重要な立ち位置なのでつべこべ言わないでいただきたい。」

「へぇへぇ。」

 素直に納得はしなかったものの、ラスフルは今回の依頼についての大まかな流れを把握した。逆にラスフルに痛いところを突かれてしまったユイは主人としての威厳がないことを改めて痛感した。


「出発直前でいうのもなんですが、昨日、なんとも言えない感情を吐き出すのに周辺にいる魔獣たちを狩ったのですが・・・。」

「え?」

 昨日、野宿をしていた場所から、今回の討伐依頼の対象であるオークが一番多く見かけたという情報が寄せられていた場所に向かおうとした直前で、リディキルが口を開いた。リディキル自身のアイテムボックスから赤い毛並みをした猪であるレッドボアや、黒い毛並みをした猪であるブラックボアのような魔獣が合わせて4体出てきた。


「此奴は上物だな・・・。傷もあまりついてなければ、食用部分にもそこまで傷がない分、色々と高く売れるぞ。」

 リディキルの狩った獲物たちのその場の査定はラスフルが行うと、かなり恥ずかしそうに話始めるリディキル。


「私もここまで数を狩ることはないのですが、昨日は羽目を外しすぎました。」

「それは・・・仕方ないよね・・・。」

 口元を手で隠しながら、話しつつ目の前の光景から眼をそらすリディキルと、それを聞いて呆れ顔でラスフルのことを見るユイとウィキ―。その場にいたたまれない状況になったラスフル。


「あーあー!!昨日は俺が悪かったよ!!俺が悪うござんした!!」

 ラスフルも顔を赤くしながら、ユイ達を目の前に叫ぶように謝罪をする。


「責任として、これは俺が預かっとく。いちいち言って取り出してもらうのも悪いし、料理人の俺が持っておいたほうが効率がいいだろう。」

「またラスフルさんのおいしいごはん食べたいです!」

「料理人としてはその言葉が営利に尽きるぜ、ウィキ―。それに、狩りに行ってアイテムボックスに入らないなんてことになったらそっちが一番大変だろう?」

「そうですね、では、ラスフルさんにそちらの荷物はお任せします。」

 話し合い結果、感情を爆発させたリディキルの餌食となったレッドボア達はラスフルのアイテムボックスに入ることとなった。


「街に戻れば、ギルドで解体や買取なんかもやってくれるだろうから、心配はいらないしもしものことがあれば俺も解体はできるから安心してくれ。」

「分かった。暫くは狩った獲物はラスフルに任せるよ。出発できるようになったら依頼をこなしに行こう。」

 リディキルから預かったレッドボアたちをラスフルは自身のアイテムボックスにいれ、出発の手配が整い、オークが一番多く見かけたという情報が寄せられていた場所に向かったユイ達。情報が寄せられた場所が近づくに連れて、ユイやウィキ―はいつ出てくるのか分からない恐怖から震え始めていた。警戒を強めているラスフルと警戒はしているがまだまだ余裕なリディキル。そんな4人の前に突然、オークは姿を現した。・・・だが、それは1体だけではなかった。


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