討伐依頼
翌日、薬草採取を終え、再度ギルドに戻ってきたユイ達は採取した薬草をギルドの受付で依頼書とともに提出したユイ。
「お願いします。」
「はい、確認いたしますね。」
薬草の状態を確認し始めるギルドの受付嬢。しかし、この受付嬢も卓上におかれた薬草の数をみて、驚いた顔をし始めた。
「・・・多いですね。」
「・・・だめ?でしたか?」
「いえ、クエストが完了できるのであれば、多少多くても大丈夫です。」
ランク確認のために渡した証明書とともに、依頼の報酬を返された。
「この薬草の状態を考慮しまして、報酬は1500マナーになります。依頼をこなしたので、ランクアップのためのポイントが今回、通常、薬草3本で1ポイントですが通常より多くの薬草を持ってきていただきましたので、追加ポイントも加算されます。ですので今回、9本の薬草を持ってきていただきましたので合計3ポイント加算されます。次のランクまで残り17ポイントです。」
「ありがとうございます。」
返された証明書と報酬をウエストポーチにいれたユイは、ギルドの外に待機しているウィキ―とリディキル達のところに帰る。
「お待たせ!」
「依頼、完了という顔をしていますね。」
「はい、無事に報告終了しました。次は討伐依頼です。といいながら、全然、魔法を使ったことはないのでできるかどうか不安ですが・・・。」
朗らかな顔をしていたユイの表情がすぐに不安な顔になっていく。
「次の依頼はウィキ―もできるでしょうか・・・。」
「何とも言えない・・・。今度の依頼はオーク1体の討伐だから難しいかも・・・。」
「ひぇ!」
依頼書をみながら現実に向き合うユイとウィキ―。ユイからの依頼内容を聞いたウィキ―はビビり始める。その二人の様子をみて呆れ顔のリディキル。
「弟が言い出してそれにのったのはユイさん、貴女でしょう?しかし、魔法や戦闘を使ったことがないのは完全にこちらの落ち度ですので、私がどうにかします。」
リディキルの言葉に、驚きと嬉しさが入り混じった顔をするユイとウィキ―はリディキルを崇めるように両手を合唱した。
「まったく、そんなことしていないでさっさと終わらして報告しますよ!!」
「はーい!!」
今までユイが主人としての決定権を持っていた。しかし、今回は圧倒的な力不足によるため、リディキル達に注力されることから決定権はリディキルであった。
ユイ達は初めての討伐依頼をしに、エクイプの西部にある森に向かった。エクイプの西部にある森に向かっている途中で、ふと、リディキルは口を開いた。
「オーク1体を討伐依頼として出すとは、意外にもあのギルド、ハードなことをしますね。」
「そうなの?」
「基本、登録したてのGランクや、そこから上がったFランクぐらいのランクであれば、ウィキ―さんや、それより強いくらいの魔獣を契約できるとしたときに、この討伐依頼はできる人が限られてきます。」
西部の森に向かっている中で考えたことをどんどん口にするリディキルの眉間には少ししわが拠っていた。
「リディキル・・・?」
「もしかしたら、時に現れるのか、はたまた私達のような者たちが来た時のシークレット依頼を引いてしまったのかもしれないですね・・・。」
リディキルの様子がいつもと違った様子をみたユイは何とも言えない心情になった。




