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武器を求めて

 周りの光が引いていくと、そこには見覚えのある石造りの街並みが広がっていた。


「よし、戻ってきた!」

 周りを見渡すと、いつものようにウィキ―とリディキル達が向かってくるかと思ったが、やってくる気配がない。幾度と見回せどそれらしき影がないため、ユイはどうしたものかと考え込んでいたが、思い出したように呪文を唱えた。


「”スクロール”」

 召喚書を出しページを捲りウィキ―とリディキル達の名前が書かれた場所を開きそれぞれの名前を詠んだ。


「”ウィキ―”、”リディキル、シィネマ”」

 ユイがそれぞれの名前を呼ぶと、ウィキ―はそのまま召喚され、リディキルの姿で召喚された。


「ユイ!お帰りなさい!」

「ただいま、呼び出すのに時間かかってごめんね。」

 召喚されたその足でユイの足元にやってきたウィキ―。ウィキ―に視線を合わせるようにしゃがみ込んでウィキ―の頭を撫でる。


「よく、私達がいないことによく気が付きましたね。」

「なんとなくだけど、あなた達の気配みたいなのがなかったから・・・。」

 リディキルの問いかけにユイは自分の考えを話した。その話を聞いたリディキルの表情は呆れ顔のような、感心したような顔をしていた。


「あれからかなり時間かかっちゃったけど、リディキル達の武器のメンテナンスも終わってるだろうし、それをとりに行って、私も武器を買って、ギルドに登録だ!」

 その日の目標を掲げたユイたちは、リディキル達の武器をとりに鍛冶屋『コツコツ』に向かった。鍛冶屋『コツコツ』につくと、鍛冶屋の店主に歓迎された。


「やっと来たか!!待ちわびたぞ!」

「遅くなりました。それで、リディキル達の武器はどうなってます?」

「おう!出来上がってるぞ!持ってけ!」

 鍛冶屋の店主にリディキル達の武器である大鎌を渡されると、今まで見ていた彼等の武器は美しかったが、それ以上に綺麗に、そして精錬されたものになっていた。


「これは・・・この大鎌を使い始めたころの輝き・・・。評判通りの腕ですね。」

「今まで数こなしてきただけじゃないってこった。また何かあったら言ってくれればお得な価格で見てやるぜ。」

 感心した表情を見せたリディキルをみてユイは一安心していた。鍛冶屋の店主にお礼を言って鍛冶屋を出た後は、そのままユイの武器を見るべく武器屋に向かっていた。


「次はユイさんの武器を買いに行きますけど、何か思い当たるものとか、使ってみたいものなどありますか?」

「そうだな・・・、これといったものは思いつかないんだよね。」

「それでしたら、ご自身の適正魔法を元に考えてみてはいかがでしょうか?」

「適正魔法か・・・。」

「ユイ、何か思いつきました?」

 リディキルのアドバイスを元に考え始めたユイにウィキ―が気になるとでもいうような顔をしていた。


「何も・・・。とりあえず、行ってみてから決めてもいいかなって思った。」

 3人で他愛ない話をしながら、武器屋に着いたユイ達。武器屋の扉を開けば、向入れるガタイのいい店主がいた。


「いらっしゃい。何をお求めで?」

「武器が欲しくて来ました。」

「それなら、色々あるがどういうのが欲しい?」

 武器屋の店主に問いかけられたユイは、自分なりに思いつく限りの情報を言ってみることにした。


「あまり荷物にはならないけど、丈夫さと軽さはかねて備えて欲しくて・・・。」


「待て待て、そんなのは五万とある・・・。お前さんの使える魔法によっても変わってくる。なにかないのか?」

 武器屋の店主に要望を伝えてみた物の、流石武器屋の主人とだけあり、武器に関しては知識も豊富だった。ユイは自分のステータスを改めて開き、自分の適正魔法を見た。


「ユイ Lv.13 Job:普通の召喚士

役職:NPC

jobスキル:【風魔法】【雷魔法】

ステータス

攻撃:60

防御:80

敏捷:40

幸運:110

MP:160」

 ユイは自分のステータスを確認して、武器屋の店主に伝えた。


「風魔法と雷魔法」

「そうか・・・。」

 ユイが店主に伝えると店主は店の奥へと一度消えていった。

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