現実と日常
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空腹をどうにか紛らわしそのまま寝たユイは、昼頃に目が覚めた。目が覚めれば、再度空腹感に襲われた。
「現実世界は難儀なもんだな・・・。今日は時間が遅いし、明日は部活があるから、続きをやるなら明日帰ってきてからだなぁ・・・。」
空腹を紛らわしに、部屋から出ていったユイ。暫くして、部屋に戻ってきたユイは机の上にあったディスプレイの下の部分から引き出すように卓上を広げ、課題が取り組めるように準備し始めた。
「さて、この長期休みの課題は・・・、げっ、めちゃくちゃあるじゃん・・・。」
課題の範囲が書いているプリントをユイが改めて見ると、眼を逸らしたくなるくらい多かった。
「とりあえず、苦手な教科から手を付けていこうかな・・・。」
学生の本分である勉強を1人で百面相状態になりながらこなしていくユイ。しかし、順調にやっているように感じてもどんどん時間は進んでいく。ふと、ユイは時計で時間を確認して絶望した。
「やっぱり、得意教科からやっていけばよかった・・・。」
今更、後悔したところでこの時、4時間ほど経っていたがまだ2ページしか進んでいなかったのである。ゲームは得意だが、勉強は苦手意識があったユイ。さらに2時間たったが最終的に6時間で3ページしか進まなかった。
「ふえぇ・・・。明日、チカちゃんに泣きつこう・・・。」
ユイと同じ部活で成績優秀な友人チカに課題の協力を得ることを決意したのだった。
翌日、朝から部活があったユイは、制服に身をつつんで学校へと向かっていた。学校までの通学路に自分と同じ制服に身をつつんだチカが目の前を歩いていたため、小走りでチカの元へ向かった。
「おはよう、チカちゃん!」
「おはよ・・・ユイ・・・。」
チカの思った以上に元気のない声にユイは違和感を覚えた。
「どうしたの?元気ないね。」
「うん・・・、ユイから勧められたゲームやってたら寝不足になっちゃって・・・。」
「私が前までやってた、RPGのゲーム?」
「うん、ストーリーがユイの言ってた通り、面白くて・・・。」
「ほんとに!?気に入ってくれてよかった~。チカちゃん、小説好きだからあのゲームは好きだと思ったんだ~!」
「逆にハマりすぎて勉強に支障出そう・・・。」
「それはごめん・・・。でも、チカちゃんなら両立させそう・・・。」
他愛ない話をしながら、学校についた2人は昇降口で上靴に履き替え、階段を上っていく。
「そういえば、ユイ、今日のミーティング、学園祭の出し物のことだけど何かいい案あった?」
「全然・・・、こっちも最新のゲームに夢中です・・・。」
「フフフッ!じゃあ、私達、お互い様だね。」
現在は長期休み中のため、授業はなく部活のみのため、部室である視聴覚室に向かった。ユイとチカが所属している部活は演劇部でこの日の活動はこの長期休み明けにある学園祭に向けての出し物のミーティングの日であった。
「今年の演劇部の学園祭の出し物の件だけど、ブレーメンの音楽隊、新・三銃士、大きなカブ、狼と七ひきの子ヤギの四つまで候補が出てるんだけど、どれがいい?」
「ほとんど有名どころばかりで面白みがないし、装飾つくるのに一番やりがいあるのは新・三銃士じゃないかな・・・。」
「人の役柄が多いしね、結構うちの部、他の学校の同じ演劇部より身長差が結構あるしね。」
「小さくて悪かったですね・・・・。」
他の演劇部員たちが各々発言し始めるが身長差という部分で部内で一番身長が低いユイが反応した。
「なんかみんな新・三銃士が話の中でまとまってそうだね。じゃあ、今回の学園祭の出し物は新・三銃士で決まりかな?」
部長のアカネが全員の様子を伺いながら、希望をとると、同意がとれた。その後、部内で長期休みの課題の協力を仰ぎながら、配役や照明など配役を決めていった。




