武器の街 エクイプ
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リディキル達の涙が治まると、すぐにその場所から出立した一行。先ほどリディキルとシィネマが倒したネメアー達がいなくなった影響からか、周りは静けさが広がっていた。
「リディキル、私がウィキ―と契約したときとか、今までいたお屋敷に向かってた時に他の動物たちが全くといっていいほどいなかったんだけど、この森ってこんなに静かなの?」
「いえ、この森は昼夜関係せず、十分に動物たちは存在します。確かに、指摘されてみるとこんなに静かなのはおかしいですね・・・。」
この森を知り尽くしているリディキル達に気づいたことを聞いてみたユイ。しかし、返ってきた言葉とは裏腹に違った状態を表している森をみて、リディキルも違和感を感じていた。
「何か違うのは確かなのですが、お二人にとっては敵がいない絶好のチャンスなのでさっさと抜けてしまったほうが良いと思います!」
「リディキルさん・・・ナチュラルに馬鹿にしてませんか・・・?確かにしょぼいですけど・・・。」
情報屋だった名残から調べた意欲は山々なリディキル達であったが、ユイとウィキ―を考慮した言葉のつもりが自然と煽った言い方になってしまっていた。けれども、この言葉は事実であり、ウィキ―は治療魔法しかまともに使えるものはないし、ユイは魔法が使える力は持ってはいれどもぱっとした攻撃ができる物が全くないという状況だ。
そのため、もしも戦闘になったとすれば全てリディキル達が負担することになってしまう。そこまでは彼等は何とも思っていないのだが、先ほどのような周りを気にして自分らしい十分な戦闘ができないということになればかなりのハンディキャップとなってしまうため、リディキル達はその状況を避けたいのである。
「ひと先ず、リディキル達がこの森を知り尽くしてるだけありがたいし、それに私達はついていくしかないんだよね・・・。」
ユイとウィキ―は互いに顔を見合わせた後、ユイの言葉に頷くしかないウィキ―。
「ウィキ―さんはこの森にきてどのくらい何ですか?それによってはこの森のことも知れるはずでは?」
「3年くらいになりますけど、必要最低限の範囲でしか行動してなかったのでそこまで詳しくはないです・・・。」
「それは失礼いたしました。」
いままでユイとウィキ―ばかりリディキル達に聞いていたが、率直な疑問をリディキル達はウィキ―に向けて聞くが、居住年数を聞いただけで、そこまで早くこの森について知れることは出来ないのだと実感した。
その後、2日ほど森を進み、ユイたちは長い長い森を抜けた。すると、すぐその先には大きく広がっている街があった。
「やっと森を抜けましたー!」
「街だ!!」
「えぇ、あれがこの森から抜けた後の最初の街、”武器の街” エクイプです。」
目の前の街に気をとられているユイと、やっとこさ森を抜けた安心を感じているウィキ―に声をかけるリディキル。この街でまた、ユイたちの物語が始まる。




