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プロローグ
見上げれば、数えきれないほどの星屑たち。
彼らはもう何百年、何千年、いや……それよりもっともっと遥か昔から、変わることのないその姿で今日も輝き続けている。
私たちと同じ……だ。
今でも澄んだ夜空を見ると思い出す。
あの小さな微笑み、さりげない仕草。
そして、この先も……
「わぁ…!きれいな星空……ほら、見てよ姉さん」
「そうね。きっと明日は晴れるよ」
まだ十五になって間もない少年は瞳を輝かせながら空を仰ぐ。そしてその隣で微笑むのは、かつて『魔女』『悪魔』などと蔑まれてきた女性。
「星を見ただけで天気が分かるなんて、やっぱり姉さんはすごいよ!」
「そんな大層なものじゃ……全く、あなたは何をやっても褒めてくれるんだから」
『死』を望んだ少年と『生』を求めた魔女。
全く違う世界を生きる二人が出会ってしまうのだから、縁とは実に面白いものだ。
――これは、そんな二人が織り成す不思議な縁が紡ぐ物語……――




