転生失敗
お初です。内容は気分次第で、二転三転します。
「起きて下さい、勇者様。さあ、魔王を討伐する支度をしますよ。」
ああ、どうやら僕は転生してしまったらしい。その根拠として、僕は今まで勇者などではなく(まあゲーム上では何度も勇者になったが)、ごく普通の学生だったことを挙げる。この瞬間、僕は将来の夢を叶えることができた。そう、転生したかったのだ。やったぜ。
「おきておきて、おきておきて」
なんか聞き覚えあるなー、まあいいや。
ジリリリリリリリ!!!!!!
うるせえ!
はい、夢オチでした。通算538回目です。イ●ローのホームランの数の何倍だ?どうでもいい。今何時だろう。そう思って元凶(?)の目覚まし時計を見る。6時08分、うん、普通。いつも通り朝食をとって、学校へ行ってきまーす。
僕にはラブコメの主人公みたいに「おっはよー!」って言って、通学中、突然後ろに現れる幼馴染や友達などいないので、自己紹介始めまーす。名前はー…転生したら変わるだろうし別にどうでもいい(親不孝の化身)。性別はー…ご想像にお任せします。趣味はゲームと転生した自分を妄想すること。友達はー…(ネトゲ上なら)いる。好きな教科は数学と理科(転生したときなんか役立ちそう)。苦手な教科は国語(人の気持ちを千里眼でも持っているかのようにくみ取る力を持つ人がなんか怖い)。運動能力はー…転生時に補正が入るだろうから大丈夫だろう(つまりはない)!そうこうしているうちにトラックポイントに着いた。
説明しよう!トラックポイントとは、トラックの通行量が通常の道路の2.3倍というよくわからない場所、つまり転生するきっかけになりやすい場所ランキング1位なのだ(僕調べ)!では、当たり屋もドン引きのダイビング、行きまーす!
ミス!
Oh,今日も駄目だった…
「何やってんだ、気をつけろバーカ!」
赤信号で待っていた人に怒られた。
こうして何事もなく(なかったことにした)、学校に着いた。
「皆さん、おはようございまーす!今日も一日頑張っていきましょう!」
僕が教室に入った7分後、見るからに陽キャだとわかる担任の先生が来た。あの明るさの秘密とは。そんなことを考えているとクラスの委員長が僕のところに近づいてきた。
「あのー、えーっと、君!宿題出して!」
「あ、はい。」
このやり取り今まで何回やってきたんだよ、そろそろ名前覚えてよ。
「〇〇君!出して!ありがとう!△△さん!ありがとう!」
ほら、ほかの人のは覚えているじゃん。まあ、自分の名前どうでもいいとか言っている輩には、こんなこと言う資格はないのだが。今日も学校が始まりまーす。1~4時間目までなにもなかったから省略。
昼休み!独学で学んだピッキング技術を悪よuゲフンゲフン有効活用して屋上の鍵を開け、レッツランチタイム。本日のお料理は魔法瓶いっぱいの温かいだし汁に浸された豆腐一丁、つまりは湯豆腐だ。え?ごはんと野菜?野菜ジュースあればなんとかなるでしょ。いただきまーす、と言った数秒後、どこからともなく声が聞こえた。
「フハハハハ!しけたツラしよって若造が!独りで湯豆腐など、終活中の高齢者の晩飯ではないか!」
訂正、どこからともなくではなく、シンプルに隣だった。
「どちらさんすか。あと、その発言はただの偏見です。」
「我か?我はとある異世界の巌窟王、セバンだ!覚えておくがよい。」
ああ、これが俗にいう中二病というやつか。てか巌窟王って。モ●テ・クリ●ト伯じゃん。ナポレオンに罠られたのかな?
「我は中二病などではないぞ!」
あ、心読まれた。
「貴様、名は何と申す。」
「転生したら変わるだろうし、どうでもいいです。」
「その考えは良くないぞ。名前というものはいわゆる自分が存在する証だ。たしかに転生したら変わるかもしれぬ。それどころか名前すらなくなるかもしれぬ。我の世界ではそのような輩、ざらにいた。だから、大事にしろ!若造!」
言われてみればそうだ。この世界にも、植民地にされたりなどが理由で番号で呼ばれる人々がいるという話をどこかで聞いたことがある。それに比べたら、自分は何と贅沢な事か。
「すみませんでした。」
「謝罪などいらぬ。では、改めて名を申せ。」
「はい。僕の名前は、燐火といいます。」
性別は面倒だったので省略。前置きで書いてある通り、気分次第で二転三転するため、いつの日かちゃんと転生するかもしれないし、しないかもしれないです。
次回は1か月後~3年後だと思うのでよろしくお願いします。(現在2019年1月30日)
なぜって…パソコンじゃないとなんかやる気でないし、かといってパソコンで書くと予測変換ワードに使った言葉がでるからです。(ちなみにパソコンは家族兼用、しかし9割私が使ってる)