-とある神々-
———アーサーがダークゼウスを殺してから1週間。
「ダークゼウスが殺された!?」
俺、ゼウスはダークゼウスの兄だ。
急いで用意して向かった先は漆黒ノ塔。
いわばダークゼウスの住処だ。
あいつの死骸は固定魔法で時を止めているらしい。
———漆黒ノ塔。
急いで最上階へ上がり、見に行った。
そうすると、血だらけのダークゼウスがいた。
「復活魔法陣は置いておきます。起き上がるには1ヶ月いりますがとりあえず、アホが起き上がったらこの紙を渡しておいてください。」
こいつの相棒、鷲族のアビスにそう言った。
「何処に行くんだ?」
「例の能力を持っている彼奴のところだよ!」
俺はそういい、鷲の能力をコピーした。
俺の向かった先は王都。
———アスタ視点。
「ねぇねぇ。ゼウスさんの弟のダークゼウスくんが亡くなったらしいよ。殺したヤツは王冠かぶっていて、かなり若いヤツだって。
そのせいで失踪したアーサーって騒がれてるんだって。」
俺はその話を中途半端にしか聞いてなかったが、その部分だけはしっかり聞いていた。
そのことを聞いた瞬間に叡智神のことを思い出した。
ヨミは、俺の感情を理解できないらしい。
だが、俺自身も理解出来なかった。
その時、ノックが響いた。
こんな町外れの家に何の用だろうか。
「はーい...ってゼウスかよ!そしてお前まだ子供かよ!」
「俺は不老なんだよ!
ていうか本題に入りたい。家に上がらせろ。」
リビングに上げた。
今まで、そしてこれから、アーサーの話などもした。
「———ほうほう。月衛神か。」
そして、こんな話をされた。
まだ朝昼も無い世界に暴走した魔王が現れた。
魔王の持つ能力は、未知の神々だった。
魔王は、
元魔王に肉体だけ奪われる。
その魔王を封じ込めたのは、
炎結神の炎神。
風迎神の風神。
水檻神の水神。
陽創神の光神。
月衛神の闇神。
この全ての能力を持つ神が封印した。
炎で結び、風で迎え、水で檻を作り、太陽を創造し、月で守った。
「俺はどれも持ってないんだがな。
そして、今年がこの封印が解かれ、能力がばら撒かれる年だ。」
「私、陽創神昨日手に入れたんだけど!」
「適合者はあと三人か。」
———俺、アーサーは、 色々な能力を奪った。
だが、感情がやはり欠落している。
俺の持つ神の能力は、
叡智神
解析神
破壊神
だ。
最近、エンドレスから頼まれ、神の能力を奪えと言われている。
そして、エンドレスから呼ばれた。
「そろそろアスタの元へまた行け。」
「なぜですか?」
「とある能力をヤツは持っているからな。」
続く