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契約です!

お昼を食べ終わりまた、話始めます。

私たちは呼び方を変えて『ステナ』と『ソラ』と言うことにしました。お互いにこの会話が自分達だとばれると困るからです。私が名前を変えている理由もちゃんと話しました。とても、驚いていました。

「ところで、ステナは学園にいかないのか?」

「学園にいかなくてもいいからですよ。」

「辺境伯の娘なのにか?」

「辺境伯の娘だからですよ。辺境伯爵家は領を余り離れてはいけないんです。」

「そうなのか。」

「ソラは何で行かないんですか?」

「ああ、俺は裏でいきると決めたからな。表にはでなくていい。」

学園とは箱庭の社交界です。まぁ、勉強やマナーを学びはするけど大体は家で家庭教師を雇っているのでほぼ完璧なんですが。ですから、顔繋ぎのために学園に通う人が大半なのです。

「裏ですか。」

「ああ、リクに表を任せてな、俺は裏をやる。…リクは俺の双子の兄な。」

「まぁ、表にでない気なのは同じですね。」

「表に出ないのか?」

「ええ、姉と兄がいるので。」

「そうか。…そう言えば、昨日から気になってたんだが、暗部の技術を習ったのか?」

「ええ、暗部の技術は習いましたよ。」

「なら、2つお願いがあるんだが。」

「何でしょう?」

「1つ目はルーネを守ってほしい。二つ目は、ルーネが学園に入学したときに学園の情報を送ってほしい。」

「なるほど、わかりました。ルナ様を守るのは当然として、何故学園の情報を求めるのです?」

「学園の警備が堅くてな、中に一回入れればいいんだが入れない。そこで、メイドとして怪しまれずに入れるステナにお願いしたい。」

「分かりました。そのお願いをお受けしましょう。」

「報酬は何が良い?前払いをしておきたい。」

「う~ん。…では、ルナ様に構ってあげてください。寂しがりやなので。」

「…わかったが、それだけでいいのか?」

「では、いつか私が知りたいと思った情報を公爵家の暗部の力で調べてくれませんか?」

「分かった。それで決まりだ。」

「口約束ですが、これは契約と考えて良いですか?」

「ああ。」

「さて、話はこれぐらいにして、ルナ様へのお土産を買いに行きましょう。」

「そうだな。ルーネに構うことを約束したしな。」



公爵家の前に戻って来ました。

「ステナ、これからよろしく頼む。」

「こちらこそ、よろしくお願いいたします。」

「付き合ってくれた礼だ。」

そう言ってソラは箱を手渡してきます。

「ありがとうございます。」


部屋にはいると早速メイド服に着替えます。そのあとに貰った箱を開けます。

箱のなかには黒曜石を使ったネックレスがありました。

…綺麗です。

気に入ったので早速つけることにしました。

しかし、石言葉は『不思議』『潜在能力』『集中力』です。なぜ、これにしたのかは謎です。


ルナ様にお土産を渡そうと思い、旦那様の執務室に向かいます。

コンコンッ!

「失礼します。ルーネリア様の専属メイドのフィーナです。」

「入れ。」

「失礼します。ルナ様を迎えに来たのですが…。」

ルナ様を見るとソファの上で寝ています。とても安心したような顔をしています。


これではお土産を渡せませんね。

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