お話です!
しばらく歩くと大きなお店がありました。その店に入るとソルーラン様は常連のようですぐに奥の個室へ案内されました。
お昼はランチセットを頼み、早速お話開始です。
「取り合えず、ソルーラン・ケル・ビフォストだ。」
「フィーナ・ミトセンです。」
「取り合えず、この世界のどこまで知ってるんだ?」
「乙女ゲームの舞台というくらいですかね?」
「は?乙女ゲームの世界?」
「え?知らないんですか?」
「知らない。まぁ、前世で乙女ゲームはやってなかったからな。」
「そうですか。」
「なぁ、聞きたいことがあるんだけど。」
「なんですか?」
「何で、ミドルネームに天使のやつがついてるんだ?」
「天使?…あ!だからですか。」
「一人で納得しないで教えてほしいんだが。」
「ああ、ごめんなさい。えっと、説明するのは乙女ゲームの内容も纏めてで良いですか?」
「ああ、よろしく。」
「えっと、まずこの世界が舞台になっている乙女ゲームの名前は『女神と天使の楽園』で、話の内容は、
元々、女神がこの世界を創り、女神に付き従う天使がこの国を創り人と混ざって暮らしていました。ただ、幸せな時間は長くは続かず邪神が現れました。女神と天使は倒そうと頑張ったが封印しか出来ませんでした。そして、女神は重症をおい死にそうになります。そこで、女神は転生の義をしました。
ある日、突然男爵令嬢になった少女が主人公。その少女はかつての女神の生まれ変わりです。学園に入るが途中から入ってきた彼女を誰も相手にしません。悲しんでいると…。
そのあとは、攻略対象が構ってくれます。それが、恋愛となっていくストーリーです。最後は両思いとなった攻略対象と一緒に邪神を封印し直します。
こんな感じですね。」
「へぇ、だからか。というか、攻略対象って今はもう天使じゃなくて普通の人なのに何で邪神を封印できるんだ?」
「それは、攻略対象は天使の血が濃いらしく不思議な力を発揮してました。」
「…不思議な力ってなんだ?」
「ごめんなさい、そこまでは覚えていないです。」
「じゃぁ、攻略対象は誰だか分かるか?」
「ええ。
・第一王子
・第二王子
・公爵の末っ子
・学園の先生
・騎士団長の息子
隠しキャラでソルーラン様です。」
「……やっぱり。俺は攻略対象だったか。」
「?何か根拠があったんですか?」
「ああ。」
「もしかして、その眼帯の目…?」
「そうだな、同じ転生者だから話すか。
俺は前世で引きこもりだったんだ。高校でいじめられてな。それで、死んでしまえ。死にたい。という気持ちを持っていたんだ。たまたま、外に出たら殺人鬼にあって死んだからさらに人を恨んだ。
そしたら、転生すると左目に目が合うと相手を死にたいと思わせてしまう目が宿った。小さい頃は弱かったから眼帯をつけるという解決方法が見つかったがな。」
「…そうなんですか。まぁ、私も似たような感じの前世でした。だから、乙女ゲームにどはまりしたんですけどね。」
コンコンッ!
「失礼いたします。お料理を持って参りました。」
置かれたのは沢山のお皿やスープです。奥の個室は内緒のお話が多いのでまとめて持ってくるそうです。私たちは一回話をおいておいて食べます。
…美味しいです。辺境伯爵家より美味しいです。
乙女ゲームの名前を募集します。
良いのが思い付いたら教えてください。
お願いします。