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お兄様が格好いいです!

ルナ様と約束してから1週間経ちました。我が儘を言わなくなり、他の皆様は驚いています。今日は、お兄様が帰ってくるそうで、ルナ様は朝からテンションが高いです。ルナ様のお兄様は双子だそうで、今日帰ってくるのは双子の弟らしいです。

出迎えのために玄関へ出てきています。しばらく待つとドアが開きました。一人の男性が入ってきました。

ルナ様と反対の深い青色の髪に銀色の目をしています。左の目には眼帯をつけています。…格好いいです。

集まっていた使用人たちは一斉に頭を下げます。

「ソルお兄様!お帰りなさいませ!」

「ただいま、ルーネ。」

「ソルお兄様、お父様のところに行くのですよね?」

「うん、そうだよ?」

「終わったら、私の部屋に来てくださいまし。」

「分かった。良いよ。ルーネが気に入っていると言うメイドを紹介してくれよ?」

「分かりましたわ。早く来てくださいね?」

「頑張るよ。」

彼の本名はソルーランと言うそうです。ソルーラン様は旦那様の専属の使用人に連れられて旦那様のもとへ行かれました。

「ルナ様、部屋に戻りましょうか?お兄様を迎える準備をしなくては。」

「そうね。戻りましょう。」

部屋に戻り、ちょうど準備が終わったところでソルーラン様はやって来ました。

「失礼する。…始めまして。君がルーネが気に入っている使用人か?」

入ってくるなり私に挨拶をしてきます。

「始めまして、ソルーラン様。フィーナ・ミトセンと申します。」

そう挨拶を返し、顔をあげると不意にソルーラン様と目があった。

…ソルーラン様は転生者です…。そんなことが頭の中に浮かんだ。ソルーラン様も同じようで、少し表情を変えていた。

「ソルお兄様、フィーナ、どうしたの?」

その言葉に二人ではっ!として、横を見る。

「ああ、すまん。ルーネが気に入っていると言うメイドが気になったんだ。」

「ご心配をお掛けして申し訳ありません、ルナ様。」

二人で謝る。

「何ともないなら良いのよ!」

ふふっ、やっぱりルナ様はツンデレです。可愛いです。

「…ルーネ。お願いがあるのだが。」

「なんですの?」

「半日でいいからフィーナさんを貸してほしいのだが?」

「…良いですわよ。半日だけなら。」

「そうか、ありがとう。なら、明日借りてって良いか?」

「明日ですか!?」

「問題あるのか?」

「…ないですが…。」

「ふふっ、ルナ様。半日ですが、寂しいですか?」

「ええ。」

「旦那様の執務室に私のいない半日だけ、いてもいいか聞いてきましょうか?」

「良いの?」

「我が儘を言わずに大人しくしているのなら大丈夫だと思いますよ。」

「分かりましたわ。お父様に聞いてきてくださる?」

「ええ。」


この日の夜です。私は旦那様にこの事を伝えに行きます。

コンコンッ!

「ルーネリア様の専属メイドです。失礼しても宜しいでしょうか?」

「ああ、良いぞ。」

「失礼いたします。」

「急にどうした?娘の専属のメイドをやめたいと言うことを言いに来たのか?」

「いえ、違います。1つお願いがあります。」

「なんだ?」

「明日、半日でいいのでルーネリア様を執務室にいさせてあげてほしいのです。」

「ああ、君がソルと出掛けるときのことか?」

「そうです。ルーネリア様はただ、寂しいから我が儘を言っていたので、一人にしたくないのですよ。

「そうなのか。始めて知った。」

「気づかれにくいですから。」

「そうと言うことなら、いてもいいが、大人しくしているのならという条件がつくな。」

「それは、問題ないです。ルーネリア様と約束していますから。」

「それならば良いぞ。」

「では、明日よろしくお願いいたします。」

「ああ、こちらも息子を頼むよ。」

「では、失礼いたします。」

はぁ~、これで明日は安心ですね。

ルナ様のツンデレと同様にソル様の眼帯も作者の趣味です。眼帯、かっこよくないですか?

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