ジーニアス様です!
本日は驚きのことがあります。
「ルナ様、本日のお茶会はジーニアス様がいらっしゃいます。」
「な!?本当ですの?」
「本当ですよ。ですから、今からルナ様を着飾らせます。」
「分かったわ。ジーニアス様は何色がお好きか分かる?」
「メイド長に聞いたところ青だそうですよ。」
「そう、それなら良かったわ。青なら沢山ありますわよね?」
「ええ。」
「では、青色で落ち着いた印象のドレスでお願い。」
「華やかでなくても良いのですか?」
「ええ、前あったときは我が儘をいっていた時期で華やかすぎたから、違う印象を持たせたいのよ。」
「分かりました。では、選んできます。」
私が選んだのは可愛らしいがシンプルにフリルがついたものでした。どんどんルナ様を着飾らせます。
…可愛いです。いつも以上に可愛いです。舞踏会に出るとなったらさらに可愛くなるのでしょう。見てみたいです!
「ルナ様、これで宜しいでしょうか?」
「…ええ!流石、フィーナね!」
「ありがとうございます。では、時間ですので行きましょうか。」
「ええ、中庭よね?」
「そうですよ。ジーニアス様は他の者が案内します。」
中庭に向かいます。この前のお茶会より豪華な感じになっています。
少し待つと金色の髪に翠の目をした男性がメイドにつれられてやってきました。ジーニアス様ですね。流石、攻略対象です。格好いいです。
そジーニアス様の後ろには翠の髪と目をした男性がいます。こちらも、かっこいいですが、誰でしょう?
「改めて、ジーニアス・セラ・フィロンドだ。」
「ルーネリア・ケル・ビフォストですわ。どうぞ良しなに。」
「後ろにいるのは俺の側近のフロースだ。平民なんだが、とても優秀でな。」
「フロース・ライアンと申します。」
「よろしくお願いしますわ。私の後ろにいるのはフィーナ・ミトセンですわ。私の専属のメイドです。」
「フィーナ・ミトセンです。平民です。よろしくお願いいたします。」
「ああ、よろしく。」
「ジーニアス様、この度は婚約を受け入れてくださりありがとうございます。」
「別に政略だ。」
「それでも、ですわ。…質問したいことがあるのですが。」
「何だ?」
「ジーニアス様は私の事を嫌っているはずでは?」