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魔術師の城の王女(22)
「今回、襲来したモンスターはお嬢様の召喚獣がいなければ負けておりました。今までは魔族のモンスターやサイクロプスといった巨人類、エイプ系の動物類であれば、わたくしでも討伐する事はできますが、あの白い竜は桁違いの強さ。誠に不甲斐なく感じております。それにしてもお嬢様、最後に召喚したのは“死神デス”と思われますが」
「そうよ。父様がいなくなる数か月前に伝授してもらい、召喚の契約もしたの。それにしても貴方はよく死神の事を知っていたわね」
「はい、お嬢様がお生まれになる前、いつしかのモンスター大討伐の際にイーブル様が召喚された場に居合わせる事がございました。冥界を支配する魂を喰らう闇の化け物。特にドラゴンの魂は好物だと聞いております」
「あれは“召喚”というよりも“降臨”の方が近いのかもね」
「そのようですじゃ。外なる“神”という存在でもありますので……」
「お姉様!」
城の扉からローブを着た少年が駆けつけてきた。
「レオ王子! お身体、ご無事でございますか!」




