くるめの若殿
しばらくの間、あの家のお武家が小の川関に斬りかかってくるような事はピタリと止んだ。
流石に本国の殿さまたちが動いたのだろう、やっとかよ、という気分にもなる。
「とはいえ、しばらくはまだご面倒をおかけになるかと」
「才助さん、ワシからすればゼニだけでなく飯の面倒迄見てくださってありがたい。自慢にはならぬが、そこもとのお弟子さん達並みには大メシぐらいでなぁ、、流石にトシもトシだし多少は減ったが」
いやマジで道場の若い衆が目まんまるになるくらい食うんだよなぁヲッさん。で、腹八分とかヌカしゃあがるからたまらねぇ。
「なぁに、若い衆と同じものをお出ししているというか、むしろ飯炊きのような事迄していだだいて、コッチの方がありがたい」
んでこの才助さんとは小の川さんの義理のオヤジさんで、相撲会所の頭取さん。若い頃は大阪相撲で結構強かったらしいのだが、力士上がりにゃあ見えない腰の低いお人でよくよく苦労をなさったと。
「して、親分。お武家同士のいがみ合い、動きの方は如何?」
「ワリィがそっちは正直、かっちけねぇが手が出ねぇ。やんちゃしてくる若い衆ならまぁともかく、お家がお家だからお奉行様すらクチ出しなんか出来やしねぇのだもの」
あくまでオレっちは町奉行の差配の木っ端のじって持ち、相撲取りは差配が違う。
寺社奉行、正しくお殿様のお裁き預かる"もうごめん"。
「才助さんも向こうのお家からの話はどうでぃ」
「流石にねぇ、お腹を召すだのなんだのとはアタシらからは到底言えやしませんがね、、、せめて墓石代くらいはご用意してもらえないかとせっついたのですがねぇ」
斬られた力士はしようもない。斬ったお武家の責めを問える立場じゃあないのはアタシも承知。
ですが、お家同士のいがみ合い、せめても故をお教えかないませぬかと。
土俵の上のお話ならばアタシらの手番、ですがお家の事はそちらの手番。三方皆困り果てております故に。
「故は、くるめの若殿さまがアタシら一門力士を多数お抱えなさる事からのお話でして」
こっから先はネットで調べて、まぁ辻褄合わせて拗らせてwww
にしてもやっとこ一万字。サラッといこー、サラッと。