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大力大兵太兵衛どん  作者: 不覚庵
1/13

〜いつの世もサエないオッさんは居るわけで〜

とりあえず思い付きで

イケメソでもTSでものじゃロリでもない

すっぱ臭えオッさんが主人公。


続きは気分次第っす、完全に


あと時代考証はテキトーなんでオナシャス。

ヲッさんの朝はいつもなんだか妙に早えのよ



だいたいお江戸の連中は軒並み朝が早ええとは言えヲッさんといやぁ空が白む前にはモソッと起き出す



デケぇガタイに乗っかるデケぇツラのデケぇクチが一際デッかく



「ふぁ〜あ」



欠伸をくれてノソノソと煎餅蒲団を蹴飛ばして



草鞋つっかけ障子のつっかえ棒替わりにしているボッコ担いでブーラブラ



四半刻の更に半分もしないトコに、まぁソコはお江戸ですからあっちゃこっちゃに稲荷だ八幡様だとお社がある訳で



手慣れた手順で手水で手を洗って口も濯いでついでとばかりにツラも洗って



賽銭箱に申し訳の四文銭をほおって二礼二拍手一礼



スゴスゴと神前を後にして本殿の脇をはずれてから



黙々と右へ左へうえから下へと担いできたボッコを振り始め



えいやっとうの掛け声宜しく気合いの一つも欲しいトコではあるが



そらまぁまだ皆んな寝とる時間だし

威勢のいい気合なんぞ発しようもんなら



「ッセぇぞコノヤロー!」



と倍返し喰らうのも已む無しだろうし仕方がないね



御来光が目に入る頃迄黙々と素振り続けたヲッさん



ふて顔を上げて持ってるボッコを二三無造作に振ってから



手水に戻って下帯いっちょになってどタマから冷や水をザバっとカブる



昨日の酒も皮膚の脂もひとしきり湯気が立つほど汗をかいて絞り出し



何度かガッツリ気が済むまで水をカブって汗を流して手ぬぐいで拭って一絞りくれたら



つんつくてんの小袖を着直してのっそのっそと来た道を返って征く



その頃には長屋のカミさん連中がカマドに火を入れて味噌を煮たてて飯炊いてメザシを焼いてのあさ支度が慌たゞしく始まっているのを鼻で知る



長屋に帰ったヲッさんも湯に煮干しをひとつまみ、のらぼう菜にしめじを加えて一煮立ち。そいつに津軽味噌を溶いたヤツ



昨晩炊いた麦飯を茶碗によそう



つーかデケェなその茶碗!蕎麦でも盛るのかよ!オイったらオイ!



蕎麦茶椀に二合はたっぷりと冷えた麦飯を盛って丁度煮立った味噌汁をぶっかける



玄米大麦稗粟をいっしょくた昨晩炊いたかて飯にドバッとぶっかけて勢い良くかっこむ



ここらの長屋のカミさん達の間でもお江戸煩いが流行る程にゃ白飯喰ってんのに



ヲッさんは旨そうにかて飯猫飯どんぶり飯をガッツガッツとかっ喰らう



都合かけつけ三杯たっぷり六合前はあったかて飯をキレイに平らげ青菜の浅漬けをボリボリやって



ごぉーん



おやもう五つかえ

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