表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩『蕾』

右目が萌え出てきたのは

一昨日の落雷 稲妻

寒い夏の日


固く古い枝の先に

赤い蕾が五個


熱星が胸で光っていた


終わりだ

終わりだ

私の終わり

私は苗床


赤い蕾 いつ咲くのか

早く咲け

早く咲け

早く咲け


私は肥料

カリカリ

チッソ

燐燐燐


苛々する

苛々する


あげよう

いらないから


あげよう

欲しくないから


赤い五個の花

歪に咲き咲き

実は生る生る


実の皮

剥いたら

きっと中身は目玉

大きな目玉


果てから見てみろ

その時 私は死ぬ

底から見てみろ

その時 私は無い


死屍泪々と重なって行く

蟻塚のように

墓を作る時









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
[一言] 那珂太郎の詩に「蟻」(タイトルはうろ覚えです)という詩がありますが、それを連想させますね。悪い意味ではなく、良い意味です。言葉の意味よりも字の形や音に重点を置いた詩は好きです。
2016/06/30 20:32 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ