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8話:開幕!!

「敵のアジトが見つかったぞ!」



SHRを終えて呼び出された俺達に志摩さんはいきなり言った。


アジトって……



「んで? どこ?」



「有馬製薬会社だ」


まぁ予想はしてたけどエラく立派な会社だな。


たしか世界にも支社をいくつも持っているって話だ。



なんでそんなとこが俺達を狙うんだ?



「志摩さん、よく分かったね」


「あぁ、この前来た化け物がそのビルから出たっていう目撃情報があったからな」



……なるほど。

これはおびき寄せてるな。

3人が揃ったから一気に決着つけようって魂胆か。



「北っくんってたまにするどいね」



おっと口に出てたか。



つぅか



「たまにってなんだよ。たまにって」



すると姫はジト目になって



「ふ〜んだ」



なんだ? なんかムカつくな。

まぁ話を戻そう。


そして後ろで

『俺も姫さんにのんちゃんとか呼ばれたい』とか言ってる

アホロンゲはほっとこう。



「んで、いつ襲撃するの?」



姫、襲撃って……



「うむ、できれば夜だな。あまり関係のない人を巻き込みたくない」



見ろ、志摩さんノリノリになっちまったじゃねぇか。


しかし夜か……

ぶっちゃけめんどくせぇ。



って言ってられねぇんだよな。


全ては平穏を取り戻すために。



もう一度言おう。



全ては平穏を取り戻すために!!



……うん、決まった。



「それじゃ、日曜日だな。 今日はこれで解散だ」



俺達は解散しようとして……



「生島、ちょっと来い」



俺だけ呼ばれた。



「なんすか?」



「いいか、たしかにお前は2つ目を使えない」



……たしかに、な。

結局何も起こらないままだった。



「だが、忘れるな。お前は強くなる、敵を倒すということが目的ではないはずだ。 覚えておけ?

自分の本分ってやつを」



「わかりました」



……俺の本分?

なんなんだ?













「全員集まったな?」



草木も眠る丑三つ時。


ってやつか?



とりあえず辺りは人の気配が全くない。


集まっているのは俺、姫、志摩さん、水橋、良平の5人だ。



「なんで姫も付いてくるんだ?」


「別にいいじゃあん。 邪魔しないから、ね?」



思わず顔を背けてしまう俺。


理由は……わかるよな?



「くそ〜、なんで生島ばっかり」



後ろで呟いてるアホロンゲはほっとく。


「さて、行くぞ!

野郎ども! +α!」



うん、姫のことだな。



つぅか忍び込むのにそんなに大声出していいのか?



「気にするな。 ノリだ」



はいはい。










なんだこりゃ?


人が誰もいねぇ。


そりゃ警備は何人かいたが防犯装置の類は一切なかった。


おびき寄せたならそれなりの対応があるはずだ。



……まぁ罠ってのが無難だな。



「罠なら踏み潰すまでだ!」



さいですか。


マジでノリノリだな。







しばらく階段を上がったり走ったりしていると大きな、そう体育館くらいの大きさのフロアに出た。



「なんでこんなとこあるんだ?」



「それはわざわざあなた達のために用意したんですよ」


奥から響く低い男の声。



「そう、ここがあなた達の墓場になります」



「んだとこら!

上等じゃねぇか!」


志摩さんガラ悪!



「強がるのはこれを見てからにしてはいかがですか?」



パチッと指をならすと共に、



『『キシャアァアァ』』



きゃああ!

気持ち悪いのがいっぱい。



「ちっ、うるせぇのがぞろぞろと」



そういって槍を構える水橋だが良平がそれをとめた。



「待ってください。ここは私がいきます」



「だがさすがにこの数は1人ではキツいだろ?」



たしかに



「いいえ。

私のこれは対複数のものなんです。

あなた達がいるとかえって足手まといになります」



「ちっ、わかった。じゃあ……生きろよ」



拳を差し出す俺に

合わせる良平。



「つってもどうやってここを抜ける?」


うん、それが問題だ。



「ふっふっふ」



志摩さんがいきなり笑い出す。



「持っててよかった煙玉+暗視スコープ!」



なんでそんなに用意いいんだ?


まぁたしかに助かったが。



「行くぞ!」



ボンッと音をたて広がる煙。



「なんですか?

ごほっ、ごほっ」



煙がはれた時、俺達はすでに階段を上がっていた。



「さて、あなた達の相手は私デース」




良平vs化け物無数

戦闘スタート!!









「でも良平君1人残して大丈夫かな?」


「気にしてもしょうがない。

おそらくあいつらは頭潰せば動きがとまるはずだ」



だから早く上へいかねぇとな。




また大きなフロアに出た。



「待っていたぞ」



案の定フロアに声が響いた。


こんどは女の声。



「みんな、ここは俺に任せてくれ」



水橋が言う。


魂胆見え見えだな。


「わかった。行くぞ、お前ら」



「生島!」



呼び止められる俺。


「お前、ちゃんと姫さんを守れよ」



お、珍しくマトモ。


「そう思うなら早く片付けてこい」



「ふっ、ちげぇねえ」



俺達は拳を合わせる。



「行くぞ!」



階段へ走り出す。



「逃がすか!」



女は俺達の前に立ちはだかるがそれを水橋が後ろから抱きすくめる。



「駄目。あなたのお相手は俺です♪」



……変態が。



俺達はそのスキに階段を駆け上がる。



「何をする! やめろ」



「うぬぁ、そこは反則……」



後ろから聞こえる水橋の呻き声。



俺の背筋もゾワッとするその呻き声。


あれは男にしかわからねえな……



望vs女

戦闘スタート!!










「だ、大丈夫かな?水橋君……」



うん、不安になる気持ち分かるぞ。



「大丈夫だ」


志摩さんが応える。


「あいつらは一度手合わせしたから分かる。 やつらは負けんさ」



なんで闘ってんだよ?



「まぁもっとも……だがな」



ボソッと言う志摩さん。



「ん? 何?」



「なんでもないさ」




しばらく行くとまたお約束のようにフロア。



「えらく早い到着だな」



お約束のように響く男の声。



「なるほど、仲間を犠牲に来たか」



で、でかい……

階段へ続く道を防ぐようなその巨体。



「つっ、生島、新島。先行け」



「でも志摩さん。

あれどかせないと」


「任せろ」



そう言うと志摩さんは瞬時に巨体の横へ移動しその巨体を蹴った。


ドゴンと音をたて20mほど吹っ飛び壁にめり込む巨体。



すげぇ。



「生島! もし失敗してみろ。

今の10倍はいじめぬくぞ」



それは嫌です。



「忘れるな!

自分の本分を!!」


階段を駆け上る。



後ろからがれきの崩れる音がする。



相手も無傷のようだ。



無事でいてくれよ志摩さん!



志摩vs巨体

戦闘スタート!!












「みんな……みんな大丈夫だよね?」



かなり不安気に言う姫。



「大丈夫だ。

良平、水橋の強さ。志摩さんのめちゃくちゃさを知ってるだろ?」



「うん……」



「それより姫」



俺は走るのをやめ姫の方を向く。


「お前は絶対俺が守ってやるからな」



「う、うん!」



しばらくするとフロアに出る。



今度は下3つよりかなり広い。



「待ってたぞ」



響くしわがれた男の声。



「さぁ、返してもらおうか、その神器を」



おそらく刀だな。



「返せるものなら返してるさ」



「それもそうだな。ならばひっぺがすしかないな」



老人は一歩下がるとパチッと指をならした。



すると天井に穴が空きそこから落ちてくる化け物。


しかもでかい。



『グォオオォ!!』


「姫! 絶対離れるなよ!」



北斗vs超巨大化け物戦闘スタート!!

やっと物語が動き出してきました。

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