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4話:変人の思いつき(前) VS.幼なじみ

苦手なバトル描写に挑戦です。

今日は火曜日。


いつもどうり10時に起床。


うん、予定どうり。

今日は気分がいいから俺の朝を紹介しよう。


まぁたいしたものじゃないんだがな。


俺はまず顔を洗いに行く。


洗顔、歯磨きをした後は髪を整える。


俺って寝癖出来たことないんだよね。


体質だと思うけど。

だからワックスを軽くつけるだけ。


あくまで軽くね。

自然体が俺のモットーだから。




次は朝食だな。


俺は今一人暮らしだ。

親は母さんは他界して、父さんは仕事で家にいない。


ってなわけで自炊しているんだな。


只今の時刻10時半。まだまだ予定どうり。


今日は洋風にしとくか。


卵をフライパンに落とす。


まぁ料理風景は省略しよう。

そうたいしたものでもないし。



目玉焼きにパンという手軽な朝食を食べ終え、只今の時刻11時。


あとは制服に着替えるだけだな。うん。




俺の家から学校までは自転車で10分ちょいってとこだな。


だがのんびりしたい俺はめったなことがないかぎり徒歩で行く。


今日も例外ではない。


少し歩くと姫の家が見える。


姫のおばちゃんは最初こそ遅刻する俺を怒っていたが、 今では呆れたのか許したのか何も言ってこない。


まぁ俺は後者であってほしい。



「あ、北斗君。

おはよう」



「おはようございます」



「ちょっと待ってくれるかしら?」



「? いいですよ」



なんだ?

呼び止められるのは初めてだ。



「姫〜!

北斗君が来たわよ〜!」



…は?



「分かったぁ」



少しして出てきた姫。



「悪いわねぇ。

姫ったら珍しく寝坊しちゃって」



おばちゃんはいまいち状況を理解出来ていない俺に説明する。


なるほどね。



「行くぞ、姫」



「うん」



おばちゃんに見送られ学校に向かう俺達。



「えへへ〜

北っくんと一緒♪」


ニコニコ笑いながら俺にまとわりつく姫に俺はチョップをした。



「いたぁい。

何するのよ!」



「お前はバカか?

一緒に登校なら毎朝してるだろ。

それより2人一緒に遅れたら志摩さんが喜ぶだけだろが」



「はっ!

やばいよ。それは」


俺の予想どうり姫はあの日から何かしら志摩さんにいじめられるようになった。

まぁ部活が違う分俺よりはやさしいが。


「うぅ、やだなぁ」


自業自得じゃバカたれ。



「とりあえず行くぞ。

授業出なけりゃもっとひどくなる」



「う、うん」







「あ、美奈ちゃんだ」



学校に着き廊下を歩いていると前から国語担当の美奈ちゃんが見えた。

今は授業がないんだろう。



「姫ちゃん。

生島君はまた遅刻?」



「まぁな。

それより美奈ちゃん、俺あとどれくらいサボれる?」



「ん〜まだ当分はいけるわよ。

ってサボっちゃいけません!」



「ははっ。

じゃあ美奈ちゃんもう行くわな。

志摩さんの授業だから」



「え?気をつけてね」



志摩さんの怖さを知っているんだろう。

たしか小中高と一緒だったらしいし。


美奈ちゃんは先生でありながらその人当たりの良さで生徒に人気だ。

だからみんな親しみを込めて美奈ちゃんと呼んでいる。


年は若いだろな。

見た目ハタチってとこだ。



で、今教室の前にいるわけだが…


「姫、ちょっとさがってろ。あぶない」


「うん」



志摩さんとのやりとりを見慣れてる姫はさっさとどいた。



ガラッ



「生島ァ!!」



ドガッ。



ぬあっ、今日はめっちゃ速ぇ。

ガードで精いっぱいだったぜ。



「ほう、新島もいるのか。

朝から仲良く私の授業に遅れるとは…

覚悟できてるんだろぉな?」



「は…はい」



ええ、分かっておりますよ。

姫が一緒に遅れた時点で。



「ふっ、まぁいい。生島も新島も座れ」


今何もないってことはあとがつれぇんだよな…



「早く座れ!」



「「へ、へい」」



さて…クラブに備えて寝るか。







時間・場所が変わって今はクラブ。


何故か志摩さんはまだ来てない。



「ふぅ〜今日は来ない

「生島ァ」」



…願いはすぐに消えたよ。


見ると志摩さんは涙目の姫を連れてきている。

多分それで遅くなったんだろう。



「今日は2人に罰を与える」



罰って言うよりいじめですよね?


今日は何人と戦うんだ?



「今日はこいつと戦ってもらうぞ」



ポンッと姫の頭に手をのせる。


ってかマジか?



「おおマジだ」



へぇへぇ。



「でも先生。

私北っくんとは…」


お、いいぞ姫。



「あぁ、それなら…」



姫に耳打ちする志摩さん。

…ものすごい悪い予感がするんだが。



「分かりました」



予・感・的・中


え?

志摩さん何言った?姫の様子がいっぺんに変わったぞ。



「ふふっ、ならば異種格闘技戦、開始だ!」



異種格闘技戦ってちょっと間違ってるような。







ちょっとここで俺の剣道に対する価値観を述べていいか?


剣道ってのは『待ち』のスポーツだと思う。

相手のスキを待ってそこをつく。

どれだけ集中出来るかが問題だ。

まぁでも攻撃する時が一番スキが出来やすいんだろうが…


これはなぎなたでも例外じゃないと思う。



なんでこんなこといきなり言うかって?


だって姫が開始と同時にすごい勢いで攻撃してくるんだよ。


その必死の形相から繰り出される攻撃に回避で精いっぱい。


つぅか明らかにリーチに差がありすぎるよな。



あっちは軽く俺の背丈ぐらいあるのに俺は腰くらいまでだぜ。



しかしその『待ち』のセオリーを無視した攻撃なんだがスキがない。


こっちが回避してもすぐに体勢を立て直し、次の攻撃を繰り出してくる。

だんだん勢いついてきたのか早くなってくる。

避けるだけでは間に合わなくなってきた。


喉元を鋭く突いてくる。それをなんとか避けて姫の手元を狙う。だがなぎなたを回転させそれをはじかれる。


攻撃は激しいが冷静。

一番やばい相手だ。

今度はこちらから攻撃を仕掛ける。

顔を打つふりをして胴体を狙う。

一瞬俺のフェイントに引っかかったが、すぐにはじき、そのままの勢いでこっちの顔を狙ってくる。やばい避けられない。

胴着を着てないから当たったら致命傷になりかねないぞ。


だが俺はギリギリで気づいた。


足ががら空きだ。

俺は足払いをかける。



「えっ?」



さすがに予想してなかったんだろう。

すってんと転んだ。

俺はすかさず体勢を立て直し、姫の手元を打った。


なぎなたは姫の手元を離れカラカラと音をたてころがっていった。



「一本だな」



俺は姫に竹刀をつきつけ宣言する。


…決まった。



「うぅ、卑怯だよ。足払いなんて。

ぐすっ…んぅ」



ええ!?

なんでマジ泣き?

そんなに悔しかったんか?



「な、泣くなよ姫。…なんかおごってやるから。な?」



「ぐすっ…ほんと?じゃあ今度の日曜日ね」



「わかったから泣くな。な?」



「うん!」



今のが嘘だったんじゃないかってくらいの笑顔。


ふぅ、とりあえずおさまったな。


んなら…



「志摩さん、終わったぜ」



「…」



俯いて何も言わない志摩さん。



「志摩さん?

どったの?」



「…」



不気味だよ。



「…しろ」



「「はい?」」



見事にはもる俺達。


「2人とも勝負しろ〜!!!」



変なスイッチ入っちゃった〜!!



ええっ!?

この展開ってもしかして次回へってやつか!?



「そうみたいだよ、北っくん」



心読むな!



「口に出てるんだよ」



あまりの事態に自分のクセを忘れてたぜ。



まぁとりあえず…



俺と姫はビシッと指をさし、



「「次回へ続く!」」



…決まった。




「うがぁ、勝負〜」


台無しだよ。

次回へ続きます。

バトル描写短い(汗)

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