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24話:学校って休み長いと早く始まってほしいと思うよね

今回はキャラ募集で募集したキャラが登場する実験的な話です。



チビヨッシー様、治した方がよいところの御指摘をよろしくお願いします。

俺達が玉座の間に行くと、いたのは王様だけだった。



「パパ、怪盗さんはどうなったの?」



ミオが王様に聞く。



「ふむ。怪盗は昨夜来たのだが何も盗らずに帰っていったのだ」



なんじゃそりゃ?



「じゃあ被害はなし?」



「うむ。だがメイド服が一着なくなっていたが……」



え? 怪盗って変態だったの?



「へぇ」



「ところで生島君、君はこれからどうするのかね?」



ん〜、報酬ももらったしなぁ。



ここにいる理由は……



「あら? もう行ってしまわれるのですか?」



玉座の間に美しい声が響く。



声の主は見知らぬ女性だ。



だが外見から、ミオの母親だろうということが分かる。



「おお、ナミ。

紹介しよう、私の妻でミオの母、そして魔法学校の理事長のナミだ」



……魔法学校ね。



「ちなみに名前はホグワ

「あなた、そのボケは冗談ですみませんよ」」



まったくだ。



「はじめまして。

私はミオの母親で魔法学校『オグワルド』の理事長をやらしてもらっています」



本当の名前も結構ギリギリじゃねぇか。



「あなた達、もしよろしければ、『オグワルド』の授業に出てもらえませんか?」



「いいですけど、なんでですか?」



「神器を持つ方などそうそういませんわ。生徒の前に是非出てほしいのです」



なるほど。



「あ〜私はパスだ」



「なんで? 志摩さん」



「学校に入るとじんましんが……」



あんた教師だろ……



「俺としずくちゃんもパスね」



水橋が言う。



「私も魔法都市に興味はあるのでな。

こいつがいると妙な男が寄り付かない。……いちいち始末が面倒だからな」



こ、後半のボソッと部分がめっちゃ怖いんですが。



「ってことは行くのは私とミオと北っくんだね!」



そうだな。



ん?



「そういえば良平は?」



「良平君なら連れの……イリエさんとやらと別室で寝てるよ。いやらしい意味ではなく」



いちいち言わなくても分かるよ。



イリエも戻って来てたんだな。



「では、行きましょうか」



そういえば俺達の旅の目的を忘れてきてる気がする……









「ここが魔法学校か」



そこは想像したようなでかい城なんかではなく、普通の学校だった。



グランドが異常に広いことを除いて。



「では、入る前にここについて説明しておきましょう。

魔法というのは昔はごく限られた人しか使えないものだったのです。

自然とその方々が富を築きました。

現在でもその名残か、良家のお嬢様や御子息が大半を占めています。

ですから多少戸惑うかもしれませんが、よろしくお願いします」



はぁ。


要は金持ちの集まりってことなんだな。



まぁ入ってみれば分かるか。












中は華やかな雰囲気というのだろうか。



とりあえずほのぼのした雰囲気が充満していた。



栗色のセーターを着た膝丈スカートの女の子やグレーのスラックスを着た生徒が俺達とすれ違う度に恭しく頭を下げる。


まぁ理事長だからだろうが。



「礼儀正しいんですね」



「はい。魔法学校はここの1つしかありませんから、自然と他の地方へ行く生徒が多いですから。

礼儀作法は厳しくしております」



なるほどねぇ。



俺はふと、1人の女子生徒が目に留まった。



廊下の端に寝そべっている何やら猫みたいなのを見ている。



制服の上にはオレンジのポンチョ付き上着をそれを被っていた。



なんとなくだが興味がわいたため近付く。



「やっぱりそうだよね」



俺が話しかけたわけではないのにいきなり言葉を発する。



「そういえば、この前あげたかつお節はちゃんと彼女にあげた?」



………………



「え? 食べちゃったの? しょうがないなぁ。また今度新しいのあげるね」



……え〜と?



「誰としゃべってんの?」



とりあえず声をかけてみる。



「え?」



彼女は振り向いた。



青い綺麗な髪をしている。



顔立ちは悪くない。


というよりいい。



「さっきから誰としゃべってんの?」



予想はしていたがその答えは怖かった。



「猫と」



予感的中。



………………リアクションできない。



「へ、へぇ。

よくしゃべるの?」



とりあえず会話だ。



「ええ。この子はすごい優しい子なの」



そういう彼女の瞳は優しげだ。



会話の種が尽きた気がするなぁ。



「北っくん!!」

「北斗さん!!」



会話に困っていると姫とミオが強い口調で俺を呼んだ。



「早く行くよ!」



姫がそういうと、俺の首根っこをつかみ、引きずった。



俺何した?



それをオレンジポンチョの彼女とナミさんは笑って見ていた。

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