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10話:逆巻く炎は闘志のように 〜色々決着〜

今回は戦闘描写はあまりありません(汗)

どーも、みんなのアイドル水橋望です☆★


今、俺の前には可憐で清楚で妖艶で……

もぉ言葉では表せられない美少女が☆★


最初は強い奴探しにこのビルへ来た俺ですが……



ぶっちゃけどうでもよくなりました。



たしかに最初の金蹴りは堪えましたが、これも全て愛の試練ということにします☆★



え? いい加減戦えって?


わかっちゃいないなぁ……



女の子とは会話が基本。


初っぱなからそんなんじゃ嫌われますぜ。


つうことで……



「お嬢さん、お名前は」



まずは名前。

じゃないと会話が弾まないからね☆★



しかし相手のお嬢さんはお構いなしにこちらに向かってくる。


俺は慌てずにその繰り出したパンチを受け止める。


あくまで受けとめる、ね。



だって会話したいじゃん?



そう思ってると相手の方が声を出す。



「稲葉 雫だ」



しずくちゃんね。



「えらく、素直だねぇ」



「殺す相手には名前を名乗ることにしている」



ぶっきらぼうに応えるしずくちゃん。


でも……



「なんで嘘つくの?」



「な、何を……!」


俺はしずくちゃんの手を匂う。



「うん、やっぱり。手から血の匂いが全くしないよ。

それに手もこんなにしなやかだ。

とても人を殺していたとは思えないなぁ」



図星なのか体をビクンと反応させるしずくちゃん。


うん、かわいい☆★


「ほんとはイヤなんでしょ?

こんなことするの」


「うるさい!」



はぅあ!!?



またもらってしまった。


男にしか分からない痛み。



「ぬぁぁ……。

し、しずくちゃん。そこは本当に反則なんだよ? 君は痛さを知らないからそんなことやれるんだろけどさ……」



「黙れ!!」



怒った顔もかわいいよ☆★



「ふん、貴様そんなことより周りを気にしたらどうだ?」



周り?



ん?

なんか糸みたいなものが……



「気付いたようだな……。それはワイヤーだ。

触れれば真っ二つだぞ?」



ふ〜ん、なるほどね……













俺はヒマだった。


まわりに強い奴がいない。


大規模な不良集団と闘うために頭の女に手を出したのだが。


案の定俺の渇きは満たされなかった。



襲ってきた不良も雑魚ばかり。


頭ですら、カスとも言える強さだった。


そしていつものように街中でナンパにふけっていた所……



空から槍が落ちてきた。



騒ぎに紛れて槍に触れたところ不思議な感覚におそわれた。


そして気付いた時には目の前に化け物が……


最初は未知の恐怖におそわれたのだが気付くと無我夢中で化け物を倒していた。


そして数日後に嵐のように現れた志摩姐さん。


早速口説いた俺だったが拳骨一発で一蹴された。



そして訳も分からず戦闘開始。



……なんで?



しかし志摩姐さんの圧倒的戦闘センスに徐々に俺も楽しくなってきた。



そして



『強い奴と戦ってみたくないか?』



この一言が俺の心を動かした。



強い奴……



俺は本当に久しぶりにワクワクした。



するとその時槍が光り出し、柄に文字が刻まれた。



『弐撃を放つは炎の雄叫び』












「甘いねぇ、しずくちゃん。そんなことで俺の君に対する愛が消えると思った?」



「何をバカなことを……。 言っておくがその槍を振り回してもワイヤーは切れないぞ」



「たしかに丈夫そうだ。 でも燃えたらどうなるだろうね?」



「何を……」



俺は槍の切っ先を地面にカチンと打ちつける。



「炎爆陣♪」



俺のまわりに火が燃え上がり、ワイヤーを焼き 切った。



「そんな……!」



驚くしずくちゃんに再び抱きつく俺。



でも今度は首に槍の切っ先をあてることをわすれない。



「頼むよ。

降参してくれ。

君を傷つけたくない」



くぅぅぅ!!

決まったぁ!!

かっこよすぎるぜ!俺☆★



「……分かった」



ふぅ……なんとか片付いたな。


っていうか無血解決じゃん俺☆★



「分かったから……離れてくれないか?」



「やだ」



だっていい匂いなんだも〜ん☆★



しかし……



「もしかして、恥ずかしいの?」



顔を赤らめコクンと頷くしずくちゃん。



ズッキュュュン!!



やばい、今心臓撃たれた。



か、可愛すぎる☆★


「もぉ、絶対離さない!」



「な、何を……!」


ふっ、今回の金蹴りは回避できたぜ。



ぎゅ〜〜。



更に強く抱きしめてみる。



バタバタともがくしずくちゃん。



ひとつひとつの行動が可愛すぎるんですけど……



「何をやっているんですカ? 水橋クン」



むっ、邪魔者来たな。


せっかくいい雰囲気だったのに。



「お早い到着で、良平君」



皮肉たっぷりに言ってみる。



「ええ、そうですネ。 さぁ、早く行きますヨ」



あんま通じてないみたいだな。



「わかったよ。

しょうがねぇなぁ」


しずくちゃんに抱きついたまま器用に歩く俺。



「何やっているんですカ? その人どうするつもりですカ?」



「連れてく」



「ダメデス」

「連れてく」

「ダメ」

「連れてく」

「ダメ」

「連れてく」



「「はぁはぁ」」



息をきらす俺と良平。



「なんでダメなの?」



「敵ですヨ?

なんで連れてくんですカ?」



「それは、あれだよ。 え〜と……人質」



苦し紛れの嘘をつく俺。



「ナルホド」



ええ?!

信じた?


まぁ、ラッキー。



つぅわけで……



「まだ一緒にいれるよ。しずくちゃん♪」



何も言わないしずくちゃん。



「どうしたの?」



「……離して」



ボソッと小声でいうしずくちゃん。



でもそれがまた……


「可愛い!」



ぎゅっと抱きしめる。



「何やっているんですカ!? 早く行きますヨ!」



……はいはい。
















「ほぅ。

私の『絶対破滅拳』をくらってなお動けるか……たいしたやつだ」



私の前には見上げるような巨体が。



そう、私は今敵のアジトに来ている。



ここに来るまでに水橋と良平を……



そしてこの先に生島と新島を……



それぞれ行かせたが私は何も心配はしていなかった。



なぜなら良平はあれでしっかりしているし、水橋のスケベパワーはすごいからな。


まぁ。

もっとも一番心配ないのは生島だ。



あいつは聞こえていなかったようだが、私がボソッと呟いた言葉。



『まぁもっとも生島が一番強かったのだがな』



自覚はないらしいがあいつがあの3人の中でずば抜けて強い。



ふっ、それもひとえに新島を思いやる気持ちか……。



「さぁ、立ったらどうだ? 死んでないのは分かっているぞ」



パラパラと瓦礫が崩れ巨体が持ち上がる。



「よくわかったな。俺の体は人体改造を重ね鉄より硬くなったのだ」



「ほぅ」



「つまりお前では俺を倒せないということだ」



そう言って巨体は拳を繰り出してくる。


私は軽々と避け言う。



「なるほどな。

どうやら嘘ではないようだ。

だが……私のが硬いな」



「何を戯けたことを」



「試してみるか?」


私は近付き拳を繰り出す。



「絶対壊滅拳!!」


すごい音をたて壁にぶつかる巨体。



「なるほどな……

たいした威力だ……ごほっ」



強がっていたようだが耐えきれなかったんだろう。

吐血し、倒れた。



「バカな……ガハッ」



地響きをならし事切れる。



「私の拳は鉄をも砕く!! はっーはっはっは!!」



「……何を高笑いしているんですカ?」


「む。 早いな。

水橋、何を連れてきている?」



「人質」



はぁ……。

まぁやりそうな予感はしていたが。



しかし良平のやつ、私がせっかく余韻にひたっていたのに。


邪魔しやがって。



「な、何を睨んでいるんですカ?

早く行きますヨ」



…………………………ちっ。



「わかった。わかった」



さて残すは生島か……。

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