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9話:流れる水を味方につけて〜良平の過去〜

ちょっと見にくいです(汗)

みなさんはじめまして。

良平・T・マグズカルトデス。



今の状況ははっきりいってとてもやばいデス。


生島クン達を先に行かせるためとはいえいくらなんでも多すぎマース。



「しょうがないデスネ」



ホルスターに手を伸ばし臨戦態勢にはいりマス。



「まさかあなた1人をお相手することになるとは……」



相手はかなりの数のモンスターとご老人。



「しかし、こちらも仕事ですので全力であなたを殺します」


ご老人は指をまたパチンとならしマシタ。



するとモンスター達がいっせいに襲いかかってきマス。



私はとりあえず横っ飛びに避け銃を構えマス。



1発2発3発。



銃声と共にモンスター1体が倒れマス。



残ったモンスター達は一瞬怯みましたがすぐにまた襲いかかってきマス。



私はすぐに次の行動に移りマス。




しかし……


しばらく逃げ回っていてモンスター達の行動を観察してみたのですが、あまりにも統率がとれてなさすぎデス。



いや、むしろ一匹一匹が我先にと私を殺そうとするのが分かりマス。


その証拠にモンスターの攻撃が他のモンスターにあたることもしばしば。



『キシャアァアァ』


!?

少し考えに気をとられすぎたみたいですネ。



腕に一撃をもらった私はそこをおさえながら飛び退きマス。


傷はあまり深くないようデス。



困りマシタ。


私の武器はたしかにこういった状況に強いのですが、いかんせんモンスター一匹を倒すのに銃弾を3発以上消費するものですカラ……



そろそろ弾数も少なくなってきましタ。


残りは10匹くらいですか……















私は退屈してマシタ。


日本にいてもアメリカにいても。



私の才能っていうのでしょうカ?



11才の時にアメリカの有名大学によばれ行きましたが……



そこでも私の退屈は変わりませんデシタ。



皆は私を羨望とも嫉妬ともとれる眼差しで見ていマシタ。



そこから得られるのは孤独のみ……



私はそんなものより友達が欲しかった。

ただの子どもとして過ごしたかった……


そんな私の人生に転機が訪れマス。



2つの出会い。



そう、銃と志摩先生との出会い。



私が研究ラボにいると落ちてきた銃。


何故かは知りませんがすごく惹かれたのを覚えてイマス。


それと共に降ってきたモンスター。



最初は無我夢中でしタ。



そしてその後現れた志摩先生。


はっきりいってモンスターより怖かったデス。



しかし私の才能うんぬんより私自身を見てくれた人ははじめてデシタ。



そして私の生い立ちを隠してほしいと言った時、



『別にいいが、奴らはそんなこと気にしないと思うぞ。

いずれにせよ言う時は自分で言え』



この言葉にとても救われた気持ちになりましタ。



そしてはじめて前向きに物事を考えた時銃が光出しました。

そして銃身に文字が浮かび上がってきましタ。



『弐撃を放つは数多の水音』









そう



「鉄砲水!!」



銃身を飛び出した水がモンスター達を貫きマス。



本来ならそれで決着がつくのですガ数が多いのでもう一度叫びます。



「鉄砲水!!」



再び銃身を飛び出した水がモンスターの体に穴を穿ちマス。


「さて、あなただけになりましたヨ?

ご老人」



残ったご老人に言いマス。



おそらくですガ、このご老人自体は強くないはずです。



これだけのモンスターを配置されるのですから。



「さすがにございますね」



ご老人は微動だにせず言いマス。



強がりでしょうカ?


「強がりはいいデス。 退いてください」



「あなたはバイオテクノロジーについて詳しいはずですね?」



いきなりご老人が言い出しマシタ。



「ならば、こういうことが可能だということも分かるはずです」



ご老人は錠剤を呑みました。



するとメキメキと音をたてご老人の体が変異して行きマス。


筋肉が膨れ上がり、角が生え、目が紅く染まりマス。



そう、まるで先ほどのモンスター達のように。



「なるほど、遺伝子の移し替えの類デスか?」



「さぁ、どうでしょうね? あなたはここで死ぬので関係ありませんよ!」



ご老人……いや、モンスターはすごいスピードでこちらに向かってきます。


先ほどのモンスターとは比べ物にならないくらいデス。


おそらく他の人体改造もされてあるんでしょう。



ご老人の繰り出した拳を紙一重で避けマス。



空気の切れる音が鼓膜に届きマス。



そんな拳をくらうほどお人好しではありませんので横に飛び、銃を構えマス。



1発2発



しかし銃弾はモンスターにあたり跳ね返りマス。



驚くヒマを与えてくれないスピードで次の攻撃を繰り出してくるモンスター。



少しかすってしまいましタ。



頬の皮膚が切れ血が流れてきマス。



私は再び飛び退き距離をとりマス。



どうしましょうカ?


『鉄砲水』はもう限界のようで使えません。



「水の包容」



とりあえずモンスターの動きを止めますガ、長くは持たないでショウ。



周りを見回し使えるものがないか探しマス。



……アレは使えそうですネ。



ばしゃっと水の球が弾けマシタ。



私はモンスターをある場所まで誘導しマス。



ここで終わりにしまショウ。



私は床に3発撃ち込みマス。



先ほどの攻撃でボロボロになっていた床は銃弾により形を保っていられなくなりバラバラに下の階に落ちていきマス。



真上にいたモンスターも例外ではありません。



床に落ちたモンスターはそれでも苦しそうに息をしていマス。



……本当にモンスターですネ。


ですが……



「いくら皮膚が硬くても体内までは不可能なはずですネ」



私は残りのありったけの弾をモンスターの口に撃ち込みマス。



いくらか外れマシタが口より入った銃弾はモンスターの顔を貫通し、モンスターは動かなくなりマシタ。



ふぅ。


思わず座りこんでしまいマス。



しかし、こうしてる場合ではありませんネ。



私は階段に向かいマシタ。







私は出会ってまだ間もないですが、胸を張って言えマス。



私は立派な仲間を持ったと。




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