プロローグ
また新作です……浮気性で困ったものです。
この作品はいくらか書きだめがあるので、ちょい出ししていこうと思っています。よろしくお願いします。
月曜日の朝。
小鳥のさえずりと気持ちのいい朝日が僕をゆっくりと覚醒させる。うん、いい朝だね。
こんな気持ちのいい朝はついつい二度寝とかしたくなっちゃうよね。うん、やむなし。
僕は万有引力の法則に従って布団に戻り、二度寝しようとした。
ところまでは覚えてるんだけど……
今、私東ワタルは自室のベッドの上で正座しています。
もっと正確に説明するなら、自分のベッドの上で幼馴染と一緒に正座しています。
もっと言えば、幼馴染にほっぺたをぐにぐにされています。
もうそれはさながら正月に食べるお雑煮の白いお餅のように、はたまた、幼少時代に訳の分からない実を食べて泳げなくなった代わりにゴムの力を手に入れた海賊のように。
それはもう縦横無尽自由奔放に、ぐにぐにされています。
「あはははははは!」
悪魔かあんたは。
「ひひゃひひひゃい、ははひへっへは」
「ワタルが起きないのが悪〜い! あはは、思った以上に楽しいねこれ!!」
「ほんはほほひははひっへは」
すでに完全に覚醒してるのにそれでもぐにぐにし続ける彼女。
もちろん、これが通常状態じゃない。
僕の幼馴染は本来、可愛くておしとやかで通っている。僕もそう思っていた。
2ヶ月前までは。
そういえば次回か次次回あたりでサキちゃんというキャラが出てきます。意図せずロ○きゅーぶとキャラの名前が被っていることに後々気づきました。
今後は気をつけたいと思います。