LAST FILE1/2:後悔と決心の両者
LAST FILE1/2:後悔と決心の両者
「菊池。今すぐ撤退しろ。」
突然の発言に菊池は驚いた。しかし、一人で解体も出来ず結局撤退を始める。
「し、司令は?!」
「俺は、こいつを縛ってからいく。こいつに知らせるんだ。」
お前が選んだ。
お前が世界の行く末の決定権に選んだ存在を・・・。
「分かったら急げ!」
「はっ!」
菊池はどこか安心していた。
だからこそ直ぐに撤退が出来た。
【おい!シュンスケ!いつまでもたつくつもりだ!】
【大丈夫だ。今脱出した!ポイントは○○だ!】
ヒデキも空母の連中も皆喜んだ。
それが冗談だとも知らずに。
【パトリオットの発射を要請する!目標は戦艦デアトイフェルだ。】
ヒデキは直ぐに指示を出し、発射は15分ほど前となっていた。
「良かったのか?」
「なーに。お前と最期に話したいだけだ・・・。」
空母 滑走路。
パトリオットミサイルを積んだ軍用車が並んでいる。
「一番二番開放!パトリオットミサイル・・・発射!!!」
ドゴーーンッ!!
赤い火と煙を放出しながら、遂にパトリオットミサイルが発射される。
―・・・待てよ・・・。
デアトイフェル。
「本当に縛るんだな。」
「逃げられたら適わないからな。」
「でしたら・・・。」
主倉庫の扉が魔方陣によって封じられる。
「おあいこだ・・・。」
西はどこか満足げにそう言い放った。
「こんなことをするってことはもう・・・戻れないと知っているんですね?」
「氷の女王が持つ指輪こそが元凶だった。それは理解している。」
「・・・。」
「だから、お前は・・・。」
言葉が詰まる。
「分かってますよ。」
「人は死して名を残すとは思わんか?」
不意にそう告げた西に対し大和もうなずいた。
「この戦争は終われば死後千年・・・いやそれ以上に長く語られますよ。」
「そうかもな。」
「貴方はもっと長く生きるべきだ!」
突然、大和がそんなことを言い放った。
だが、西はそれを笑って返すだけだ。
「着弾まで残り数十秒。どう逃げるかな。」
空母。
「あのやろう・・・・・・・・・!!!!!!」
ダンッ!!!
飯島は大きく机をたたいた。
突然西から無線が入ったと思えば西は未だデアトイフェルの中。
「だましたのか・・・・!気づいていたんだ・・・俺達がもう戻れないってことぐらい!!!」
「ちゃ、着弾まで残り10」
9
8
7
6
5
4
3
2
1
ドッガーーーーーーーン!!!
デアトイフェル。
「来るぞ・・・!」
見えなくとも分かる。そんな気がするのだ。
「間に合う!はなッ!!!」
ドッガーーーーーーーン!!!
「やまッ!?」
カッ!
誘爆するワ爆。
そして、西を業火が襲う。
―・・・・俺達の旅路は決して無駄ではなかった・・・!




