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ワンダーリアル  作者: 淡水
最終章:みらい
79/80

LAST FILE1/2:後悔と決心の両者

LAST FILE1/2:後悔と決心の両者

「菊池。今すぐ撤退しろ。」

突然の発言に菊池は驚いた。しかし、一人で解体も出来ず結局撤退を始める。



「し、司令は?!」

「俺は、こいつを縛ってからいく。こいつに知らせるんだ。」



お前が選んだ。


お前が世界の行く末の決定権に選んだ存在を・・・。


「分かったら急げ!」

「はっ!」

菊池はどこか安心していた。

だからこそ直ぐに撤退が出来た。


【おい!シュンスケ!いつまでもたつくつもりだ!】

【大丈夫だ。今脱出した!ポイントは○○だ!】

ヒデキも空母の連中も皆喜んだ。

それが冗談だとも知らずに。


【パトリオットの発射を要請する!目標は戦艦デアトイフェルだ。】


ヒデキは直ぐに指示を出し、発射は15分ほど前となっていた。


「良かったのか?」

「なーに。お前と最期に話したいだけだ・・・。」


空母 滑走路。

パトリオットミサイルを積んだ軍用車が並んでいる。

「一番二番開放!パトリオットミサイル・・・発射!!!」


ドゴーーンッ!!


赤い火と煙を放出しながら、遂にパトリオットミサイルが発射される。

―・・・待てよ・・・。


デアトイフェル。

「本当に縛るんだな。」

「逃げられたら適わないからな。」


「でしたら・・・。」

主倉庫の扉が魔方陣によって封じられる。


「おあいこだ・・・。」

西はどこか満足げにそう言い放った。


「こんなことをするってことはもう・・・戻れないと知っているんですね?」

「氷の女王が持つ指輪こそが元凶だった。それは理解している。」


「・・・。」

「だから、お前は・・・。」

言葉が詰まる。




「分かってますよ。」

「人は死して名を残すとは思わんか?」

不意にそう告げた西に対し大和もうなずいた。


「この戦争は終われば死後千年・・・いやそれ以上に長く語られますよ。」

「そうかもな。」




「貴方はもっと長く生きるべきだ!」


突然、大和がそんなことを言い放った。

だが、西はそれを笑って返すだけだ。


「着弾まで残り数十秒。どう逃げるかな。」


空母。


「あのやろう・・・・・・・・・!!!!!!」

ダンッ!!!


飯島は大きく机をたたいた。

突然西から無線が入ったと思えば西は未だデアトイフェルの中。


「だましたのか・・・・!気づいていたんだ・・・俺達がもう戻れないってことぐらい!!!」




「ちゃ、着弾まで残り10」


9



8



7



6



5



4



3



2



1




ドッガーーーーーーーン!!!



デアトイフェル。


「来るぞ・・・!」

見えなくとも分かる。そんな気がするのだ。



「間に合う!はなッ!!!」


ドッガーーーーーーーン!!!


「やまッ!?」





カッ!

誘爆するワ爆。





そして、西を業火が襲う。


―・・・・俺達の旅路は決して無駄ではなかった・・・!



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