表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワンダーリアル  作者: 淡水
終・第七章:セントラル衝突西視点編
59/80

FILE:58 異空間からの脱出 Part2

FILE:58 異空間からの脱出 Part2

第二区 入口付近。

「敵数は?」

「視認出来る限りではざっと4名ですね。」

川田が扉からそっと目をやって広い第二区を覗き込む。


第二区は第一区とは異なり真ん中に動力源らしき物体が鎮座している。それを守るように兵士が配置されている。


「確か地図では第二区から分岐し第三、第四、そこからはまるで木の様に伸びている状態ですね。」

「・・・どうします?司令。」

西は川田が第二区までの扉を閉めるのを確認し、作戦を考える。


「第二区以降は不透明。警備室へ一旦戻ってみよう。」


第一区 警備室。

兵士の死体は牢獄に入れておき、彼らは暫く作戦を練ることに。

「第二区の警備は手ごわいと思う。真ん中の動力源?あれを破壊してどうなるかも分からない。」

西が第二区の図を直ぐ様書き、説明を加える。


「銃を撃って解決出来るかどうかも・・・。」

「・・・。最終目標は出口と分かっているな?」

「勿論です。」

橋井が何かに気がついたように手を打つ。


「明かり!明かりって何なんですかね?」

「魔法だろうな・・・。」

真上の明かりに目をやると、天井から吊るされた膜の中に光の玉。


「この魔法は誰が・・・?」

「魔法に関してのおさらいだな。斉木、どのぐらい覚えてる。」

気になったことを手記する斉木は手帳を捲り、探し始める。


「まず魔法には二種類。新魔法と旧魔法。新魔法はこの世界の住人なら誰でも使えます。科学で言うガスだとか水道だとか同じですね。一方の旧魔法。こっちは伝統工芸とも言えます。匠だとか・・・。紋章を描き紋章に対応する呪文を脳内で唱えると発動するという仕組みです。簡単な新魔法とは違いこちらは攻撃的に改良すれば強力です。紋章を書いた手袋だとか刺青だとか入れるのが主流らしいですね。」

「で、これはどっちなの?」

斉木の説明を聞き、川田が質問をする。しかし、斉木もそれには困った表情をしている。


「分からない・・・だな。だが、どちらとも言えないし、それよりも細かい区分に入るのだろう?」

「・・・。」

斉木は西の訂正にだんまりをするだけだった。

すると白田が膜に張られた紙に気がつく。


「あれ、何です?」

ビリッと剥がす。すると、フッと明かりが消える。


「き、消えたッ!貼ってみろ!」

西がすぐに先ほどの紙を膜に貼るよう指示する。貼ると再び明かりがつく。


ダンッ!


「!?」

誰かが銃を放つ。どうやら斉木のようだ。

「な、・・・!?」

再び明かりが消える。

「この手どうです?」

「名案だ・・・。」


第二区 動力源室。

川田が少し扉を開ける。9mm拳銃を構える。米軍の開発した専用のサイレンサーを装着し、天井の膜に狙いを定める。

―あれね。あの紙・・。


パシュンッ!


9mm拳銃が音も無く銃弾を発射させる。

広い部屋でも強さを強くしているのか十分明るい。それが西たちには幸を期したのか、特殊警備団には不運だったのか・・・。

フッと明かりが消える。


「な、なんだッ!?」

「待て・・・落ち着け・・・。」

暗視ゴーグルを目にかける。緑色の世界が展開させる。


ダンッ!

  ダンダン・・・!

 ダンッ!

数発の銃声。それに響く男たちの苦痛の声。


「くっ・・・。」「がはっ!なんだこれ!?」

   「敵襲か・・・・?」「分からん・・・。」


バジジジジジ・・・。「うっ・・・。」

  バジジジ・・・。ドサッ。

 バジジジ。「な、っ!?」

        バジジジジ!!「」

「良し・・・。第三区に向かいますか・・・?」

「いや、待て。司令!床を見てください。」

斉木が西を止める。

西は斉木の言うとおり床を見る。


「・・・扉・・・?」


ガチャリ・・・。


第二区 地下?

「暗視ゴーグルを外そう。」

そこに広がったのは・・・。大和タケルの地下と同じ青い空に草原。

今回は天地がアベコベということは無く、暫くぶりの外の世界という感じだった。


ズシン・・・ズシン・・・。


しかし、そこで聞こえ覚えのある足音。

「巨人だ・・・巨人だッ!!!!」


ガチャン・・・。上への扉が突然閉まる。

「し、司令ッ!ここです。よく見たらこの場所・・・部屋名の書かれていない部屋です!」

「なるほど・・・番人というわけだ。ここで殺られたら終わりだ・・・。」


西は銃を構える。


ズシン・・・ズシン・・・・・・・・・・・・・ドッドッドッドッド・・・・!

一瞬歩みが止まり、すぐに足音が変化する。

そして、ドンッ!

跳躍―。


「諫早、滝の思いを無駄にするな!弱点から探っていけ!」


西が指示を出す。それを合図に全員が覚悟を決め散開する。

ドンッ!

その着地を合図にダダダダダダダダダダダ!

斉木の小銃が轟音を轟かせる。着弾はしているもののやはりダメージが見られない。


すると、巨人の背後を白田が舞う。

ダダダダダダダダ!!!

首の筋を狙って白田が一気に掃射を行う。


《グォォォッ!!》

ブンッ!

巨人が右腕を大きく振り回す。


「ぐはッ!?」


白田の腹部にその腕が直撃し、白田は飛ばさせる。


「分かった!首だ!首の筋を狙えッ!!」

全員が巨人の背後に走り込む。


タタタタタタタ。

  タタタタタタタ。「走れ!走れ!」

ズザザッ!川田がその身を地面に擦りつけながら巨人の股下を通り抜ける。


ダダダダダダ!

《グォ・・・・グォォォ・・・。》


そのダメージはしっかりと現れていた。

《ヴォォォォ!!》


ダンッ!

巨人がその身を大きく跳ね上げる。


「着地の衝撃と落下地点に注意しろ!」


全員が射撃を止めてその顔を上空に向ける。

そして、すぐに落下地点を推測する。


「走れええええ!!!」


白田の声を合図に全員が一斉に北に向かって走り出す。

その際、西は後ろを確認しつつ走る。


「着地するぞ!全員、ターゲットに目を向けて衝撃に耐えろ!」

全員がその体を翻し、上空の巨人に目をやる。


ドーンッ!!


ブワッ!と着地の衝撃波が空気を走る。

「もう一度走れ!!!」

今度は西を合図に南に走り出す隊員たち。


「回れ!回り込むんだ!!」

―ここで・・・ここで負けるわけにはいかない!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ