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ワンダーリアル  作者: 淡水
終・第七章:セントラル衝突西視点編
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FILE:58 異空間からの脱出 Part1

FILE:58 異空間からの脱出 Part1

「武器はどうします?」

「先ほども言ったとおり、この中は相当広い。武器の捜索に時間をかけるわけには。」


深夜 牢獄内。作戦開始まで残り7時間前。

「良いんですか?」

「・・・。あぁ。それに無いほうが良い。使う必要が’全く’無いのだから。」

西の決心は固いようで斉木の武器捜索案を突っぱねる。使う必要性の点からその決意が本物と理解した斉木もそれ以上は何も言わなかった。

他の隊員たちもそれ以上何かを聞く様子など無くうなずくだけだった。


午前2時 牢獄内。作戦開始まで残り6時間。

一同は作戦実行に備え、眠りにつく。


ただ一人を除いて。

―俺たちが、この世界にやってきて早くも半年と少し。もう少しで年が変わる。

向こうでは自分たちの扱いは?捜索は?最初はそんなことも考えた。

だが、時間、日にちが増えるたびにその考えは消えて行く。変わりに浮かぶことは明日を生きるという意志。

そのためには、ここで簡単にくたばるわけにはいかなかった。


AM7:00 

「司令。ゼロアワーです。」

「周りに兵士はいない。大丈夫だろう。」


カツーン・・・カツーン・・・カツーン・・・。

足音。それは作戦開始前の合図。


ガチャン・・・。「時間だ。」

「分かっている。」

西がその腰を上げる。


ガッ。

西が男の腕をつかむ。

「何をし、ッ!?」


ブンッと男が空気を裂きながら回転し、ビターンと地面にたたきつけられる。

西は男が気を失ったことを確認し、例の鈴を取り出す。


「よし。作戦開始だ。」

カツカツカツ・・・。

  カツカツ・・カツカツ・・・。

 カツカツカツ・・・・。カツカツ・・・。

        カツカツ。カツーン・・・カツーン・・・。


数人の足音が入り乱れる。

少し行った所で、地図を取る。


「ひ、広いですね・・・。」

「ですけど、単純で無さそうですよ?」

川田が地図を横から眺めつつアドバイスを出す。


「この紋章。この空間に入る前に地面に書いた奴ですよね?」

「・・・それが幾数かある・・・つまり出口は一つでは無い・・・。」

もしもこれが罠だとして出入り口がいくつもある場合・・・。


「罠で無くとも考えて進まないと・・・。」

「分かる方法があると良いんだが・・・。」


第一区管理室。

幾つも並ぶ銃と手榴弾。真ん中には、男が吊るされている。

「う・・・?」

男が遂に目を覚ます。


「お目覚めか?」

「き、きさまらッ!」

「おっと。あまり動くなよ。殺したくは無い。」

西はじめ隊員たちは鈴を持っていた男を囲んだ状態でいた。一人は外の見張りでこの場にいなかったが・・・。


「な、何が目的だ・・・?」

「この地図、分かるよな?」

西は地図を広げて兵士に見える様にする。兵士は頷く。


「この出入り口、幾つもあるのはどういう意味だ?」

「・・・・・・・・・・・。」


ダンッ!!


銃の一つが轟音を上げた。兵士は身を震わせる。

「な、何だ・・・?」

「一瞬で人の命を奪える代物だ。」

男は一瞬黙った。そして直ぐに、こう答えた。


「その出入り口は全て偽者だ。」

「!?」

その瞬間―


男は急にぐったりと全身の力を抜く。

「・・・・?」

斉木が不思議がって触れる。


「し、司令ッ!?こいつ死んでますよ!?」

「何ッ!?」

ビリビリビリ・・・。


西がスタンガンを押し付ける。反応は無い。

「・・・紐を切るぞ。」

ドサリと死体となったそれが落ちる。


「こいつの言を信じるならば・・・。」

「本物の口は一つだな。それがどこなのか。」

地図には何も書かれていない。


「白田と橋井。外は?」

「誰もいませんでした。」

「・・・このエリアはこいつだけなのか?」

西は死んだ兵士を見ながら橋井に聞く。


「恐らくは・・・。」

「・・・。果たしてどこなのだろうか?」

すると、白田が地図を広げてみる。


「司令。これ・・・。」

丁寧に全ての部屋の名前が書かれている。しかし、白田の指差した部屋には何も書かれていない。


「広いのに変だな・・・。」

「何かあるんですかね?」

全員がそこに何かがあると考えた。


「武器も一応ある。慎重に向かおう・・・。」

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