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ワンダーリアル  作者: 淡水
続・第七章:セントラル衝突浅田視点編
48/80

FILE:48 VSアベンズ Part1

ツェルト山脈付近の坑道。

「ここは大昔に使われていた坑道です。ツェルト山脈まで見つからず行動出来ます。」

「ふむ。だが、まぁ警戒するに越したことは無い。」

薄暗い坑道の中に3つの影。


「・・・そうですな。」

その内の一つが両手の手の甲を怪しく光らせる。

シャキと金属が手のひらから皮膚を破って出現する。

「行きましょう。浅田さん。後ろは任せました。」

浅田と呼ばれた男はコクリと頷く。そして、もうひとりが坑道の出口を指差す。


「この先には既にアベンズの基地があります。」

指を刺した男ウィニー・パディントンの顔は緊張が貼り付けられていた。彼は飽くまで魔法陣解除班の兵士。


「ご丁寧に扉付きか。」

イノセントは出口に設置された扉に指差す。そして、その手には閃光弾が握られている。


「このピンを抜けば良かったんですよね?」

そして、それを渡した張本人である浅田は「あぁ。」と答える。


FILE:48 VSアベンズ Part1

出発前。

「最初に戦闘を行うとすれば山麓に基地を構える。アベンズでしょう。」

「アベンズとはどういった存在なのだ?」

浅田は知識が無く、イノセントのいない場でウィニーに聞いてみたのだ。


「あぁ。北部軍が誇る特殊魔法部隊です。本土戦争に参加してませんがね。」

「それはまた何故・・・?」

―確かに、アベンズとはこれまで聞いたことも無いな・・・。


「正確には退役した軍隊とも言えますね。ですけど、ある意味最大の要塞とも言えるツェルト山脈を防衛するために再組織されたというところですね。曲者集団でも有名なもんで前線には送られなかったというところです。」

「いつの時代でもあることだ。」

浅田は少し苦笑した。


時は戻って坑道。

「良しッ!後はもうぶち破るのみだな。」

イノセントと、ウィニーは扉のサイド両側に立つ。そして、二人を抜く。

そのまま、握り締めいつでも投げられる状態。イノセントは空いたもう片手で三本指を立てる。

ウィニーはドアノブに手をかける。


イノセントの指が一本。また一本と折られていく。そして、最後が折られる。


ガチャンッ!!


ドアノブがそれを大きく捻り、扉自体が後ろに引かれる。

そして、二人は手に握った閃光弾を投げる。


バンッバンッ!!

時間差がありつつ、二つはほぼ同時にその身を爆ぜさせる。眩い光と耳を劈く音。


バババババッ!!!


直後に響くのは浅田が所持していたライフルの轟音。

「GO!GO!」

イノセントの誘導の元、爆発が残った空間に3つの身が投げ出される。


「敵襲ッ!!方位30度より兵士三名!」

カーンカーン!文字通り警鐘がアベンズ基地に響きわたる。


「地上は任せてくださいッ!空は浅田さんに任せました!」

イノセントは地上に現れ始めたアベンズの兵士を向きつつ、浅田に告げる。


「人を斬るのは10年以上前が最後だ・・・。」

イノセントはその顔を邪悪に歪める。


「うおぉぉぉ!」

キィィィィ・・・と両手から生えたとも言えるその双剣が互いにその身を擦り合せ恐ろしき音が小さく鳴る。

イノセントは左腕をそのままに右腕だけを右方向にスライドさせる。そして、それを何かに標準合わせたかのようにもう一度左方向にスライドさせる。


ズバッ!


その爽快たる音は一人の兵士から成された。アベンズの兵士はその身に大きな横傷を入れられたのだ。

そこから尋常とは言えない赤い液体が噴出させる。

しかし、その光景を目の当たりにし正常な判断を下せなくなったアベンズの兵士たち。


「殺れッ!!!!」


一同にイノセントを囲む。

その瞬間―イノセントは大きくその足を踏み込み跳躍!


そのまま、空来するか如く片方の足の踵を一人の兵士に向けて突き出す。

ゲシッ!肉を蹴り飛ばす音。


「ふんッ!」

イノセントは吸った空気を一瞬で吐き出すような言葉を吐き出す。それは数人を一気に横に斬ったとも言える合図だった。


「・・・地上は任せよう。」

5人に囲まれたイノセントが一瞬でその身を奮わせ5人を瞬殺した姿を確認して浅田はライフルに手をかける。


「観測を頼む。」

双眼鏡を手渡しつつ、浅田は空を華麗に舞うアベンズの兵士を見てウィニーに指示を出す。


「も、目標、3時方向にてアタックポイント突入ッ!」

「一気に畳み掛けるつもりだな・・・?」

―所詮は戦闘機が人に切り替わったまで・・・。


浅田はトリガーにしっかりと指をかける。

「目標ッ!距離160!来ますッ!」

「・・・。」

そして、精神を一気にスコープに寄せる。


―見えたッ!


映るのは確かにアベンズの飛行隊。数にして10。

―小手調べのつもりか・・・?


ダンッダダンッダンッ


ダダンッ!ダンッ!


ダダダンッ!ダンッ!


数回、その調子が続く。最初は異変など無かった。

だが、僅か数秒後その陣形が崩れることとなる。陣形を描いている一人(一機)がその態勢を崩し、地上に一直線。

そして、それが一度などでは無く10ほど続く。


「目標全て迎撃ッ!」

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