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ワンダーリアル  作者: 淡水
第四章:絶対王編
30/80

FILE:30 予知の真偽

テスト期間中なので、更新率落とします。

「先ほどの行動。新聞記者とは思えない。それに貴殿は先ほど何をした?」


サウスアンゴル宮殿 王室。

志木は先ほどのスネーク射殺のことを王側近から聞かれていた。そして、世に露見させたしまった銃という存在。

「あ、あぁ。これはある地方から入手した特殊な魔法武器でして。」

近年、戦争ビジネスを目指した多くの国家が魔法武器というのを大量生産していることを聞いて銃の存在も魔法武器として処理しようとした。


「・・・。まぁ、深くは聞きますまい。」

側近は何も聞かないと志木を安堵させた。恐らく半ば志木の隠した何かに気づいたのだろう。


「あぁ。そうだ。王が貴殿に直接挨拶がしたそうだ。今夜の会食パーティーに出席してください。」

「ッ!?」



―まさか・・・ここまで計画通りとは・・・大佐ッ!


計画がうまく行くことは誰しもうれしい。まさにその状態だった。会食パーティーまで5時間以上ある。

志木は一度抵抗軍の隠れ家へと向かった。


抵抗軍 隠れ家。

「・・・そうか。大佐をしとめたのか・・・。」

ソルトに作戦の全てを話すと確かにどこか気を落としたようにも見えた。


志木に取ってスネークの遺言でもある言葉は敢えて黙っておいた。せめてもの弔いの意として。


「なるほど。会食パーティー。分かっているな?チャンスはそこだけだ。必ず殺れよ?」

ソルトはいつも以上にどこか興奮染みつつ志木の肩を揺さぶる。



しかし、悪魔の力を持ちし者。この状況も把握しているのでは無いだろうか?まさかここまで来て予知能力の話はハッタリだった?なんて事はないだろう。


では、何故この状況を知りながら私との会食を求めた。

そんな疑問が少しずつ沸いてきていた。そして、たどり着いた結論は二つ。



―まだ、見ぬ事なのか・・・・。私が失敗するのかッ!


先ほどの宮殿 開発区では王は顔を見せていなかった。それも無論計算内ではあった。だからこそ、怖かった。予知という言葉の上でスネーク含め全員が転がされているかのようで。

作戦を知っている上でスネークを殺すショーとして作戦を行わせているのかも知れない。


そして、志木はある贈り物を思いつく。


会食へ酒を持っていこうと考えたのだ。その中に毒を入れる。渡すことを拒まれればその時点で予知は本物。実力行使しかない。

志木の中で蠢く死への恐怖。


それは時間を簡単に早めた。そして、時間は遂にその時を迎える。


サウスアンゴル宮殿 客室。

パーティーの前にどうしても志木と会いたいと話していた王は志木を客室へと招く。

「イヴィル王!ヒーローのお出ましです!」

その声が客室へと響き渡る。そして、開かれた扉。


椅子が置かれ、そこには長髪で右目を隠した非常に若い男。だが、周りにいるケルベロスたちも含め、まさに王と言える風格を漂わせている。


―あぁ。この男が絶対王 イヴィル・クラークだなッ!


そう呼ばれるのが至極当然を言わんばかりの男。


「・・・ケルベロス共のが悪いね・・・。こいつらは飼われていてもプライドを捨てることが出来ないのだよ・・・。」


イヴィルはその口を初めて開けた。

そして、椅子から立ち上がり志木に握手を求める。志木は汗を流していることに気がつく。


―この男・・・。予知の力など持っていないのかッ!?


それほどまでに柔らかい物腰と余裕染みた表情。精神面で既に志木を威圧している。一歩間違えれば一瞬で飲み込まれる。

あまりにも大きい存在。


そして、チラリと見える右目には魔方陣が刻まれている。


「・・・どうされた?緊張でもしているのかい?」

「は、いえ!?」

思わずそれに見とれた志木は慌てて意識を戻す。


―・・・。まだ、ここでは殺せない。


周りに兵士がいることも確認しつつ、志木は明確な殺意を持ち始めていた。

やはり、タイミングはこの酒のみだな。


「国王・・・。こちら、私からの酒です。お飲みになさってください。」

「・・・。酒か。普段は飲まないが英雄の物だたまには飲んでみよう。」


その瞬間。志木のプレッシャーが降りていくこと自身が感じ取っていた。

予知の力は嘘ッ!


それだけだった。こんなにも簡単だったとは・・・。


心は嬉々としてこの状況を楽しみ始めていた。


そして、運命の会食パーティーが始まりを迎える。



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