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学園戦隊アースレンジャー!  作者: 三毛猫
「初めまして☆侵略者です!」
7/8

7、戦士達の午後

「なんだか今回、ぜんぜん活躍できなかったですぅ」

 はるかが泣きまねをしながらぽてちをつまんだ。

 物理準備室に戻ったアースレンジャーの面々は、反省会の真っ最中だった。

 テーブルの上に広げられたおやつと、ジュースの紙コップ。

「新たな敵の登場かー。おもしろくなってきたな!」

 明はぼこぼこにされたくせに、もうすっかり元通りになって笑っている。

「お前はどっか、武術系の部活に参加して修行した方がいいんじゃないか?」

 大地が明のおでこを拳でこづく。

「修行か~、修行な~。修行~……めんどい」

「努力と根性だ!」

 大地が拳を握り締めてポーズを取る。

「修行で新しい必殺技習得する展開とかは燃えるよな!」

 明がびしぃっ、と天を指差す。

「どんな必殺技にするですぅ?」

「そりゃやっぱりどかーんってかんじの。ああ、今日ユカユカがやってたアレ、かっこよかったな」

 明が右手をアッパーのように振り上げる。

「EX昇竜拳みたいなあれすごかったな。靴おとりにして上向かせて、思いっきりアッパーとか女の細腕でよくやるよなー」

「ゴジラの中身、ターミネーターなんじゃねーか?」

 大地がつぶやいて、あはははと皆で笑う。が。

 ……ふいにぴたりと全員が口を閉じる。

「正直、今までららら団と戦ってきたけど、ユカユカがあんなに強いとか知らんかった」

 明がため息を吐いた。

「俺も。今まで手加減されてたってことだよな、くやしいぜ」

 大地が拳を握り締める。

 はあ、とそろってため息をはいたところに、「編集できましたぁ」とかなたがDVDを片手にやって来た。

「よーし、とりあえず上映会だな」

 気を取り直したように明が言い、大地がうなずく。

「編集しちまえば、どんな戦いしても俺達の勝ちだしな……」

「それは言っちゃだめですぅ~!」

 あはは、と乾いた笑いが部屋に広がった。

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