俺と、私が、死んだ後…
いきなりだが、俺は死んだ。
麻薬中毒者の運転している車が、学校に行く途中の青信号を渡っている俺に突っ込んできた。
その時は、事故現場の近くにいた人が救急車を呼んでくれて、俺は病院に運ばれた。だが、俺は運ばれたその3日後に死んだ。
俺は何も悪い事なんかしてはいない。自転車の2人乗りなんかも、万引きも、当たり前だが人殺しもしてはない。
なのになんでだ?俺のどこが悪かった?普通に学校に行って、普通に友達と喋って、普通に授業を受けて……そりゃあ、たまに先生に怒られたりはしたけど、それだって、忘れ物したりだったし……それに俺はもっと生きたかった。綺麗な奥さんもらって、可愛い子供も欲しかったし、爺さんになっても、孫に囲まれて暮らし、死にたい……っていうか、老衰して死にたかった。
俺は悪くない。じゃあ、誰が悪い?この世に神と呼ばれる存在があるのならば、その神とやらに復讐をしよう、復讐だ復讐……
…………と言うより、ここはどこだ?
俺は死んだから、この真っ暗な所が天国なのか?それとも地獄か?地獄だったら、神をもっと重い刑に処さなくては……ていうか、どこに行ったらその神に会えるんだ?
う~ん、なんか人いないかねぇ……?
おぉ!! 俺より年下そうな女の子がいる。でも、ここにいるってことは…あの子も死んだんだよな?それだったら、一緒に復讐をしよう。
『お~い!そこの女の子!!俺と…………』
***
いきなりですが、私は死にました。
私は死にたかった。生きる理由もなかったし、私は罪ばかり重ねてきた。
最初は万引きだった。それが、人を傷つけることに変わり、そして、私は遂に人殺しをしようとナイフを持ち、1人の男に向かった。
だが、その男は頭がキレていたらしく、私のナイフを避けると、それを奪い私の胸に刺した。
私はさっきも言ったが正直早く死にたかった。死にたい理由もないが、そのまま生きる理由もない。私は私を殺してくれた人に感謝したいくらいだった。私は壊れているのかもしれない。でも、自分じゃそれに気付かず、気付かないからこそ死にたかったのかもしれない。
私は神に感謝したい。神にこの身を捧げてもいいぐらい感謝している。
だが、当の本人は何処にいるのだろう?
私は真っ暗な所にいて、そこが天国なのか、地獄なのか、それともそんなのは嘘で、最初からそんな夢みたいなのは存在しなかったのか?そんなことも分からなかった。
その時不意に、向こう側から優しそうな声が聞こえてきた。
『お~い!そこの女の子!!俺と一緒に、神を探そうぜ!!』
それは神の思し召し……
これからどうなるかは、本人達次第…………
う…ん、シリアスだと思います。多分…
『ダメダメ!もっと暗くなくちゃ!シリアスだなんていえないよ』
というひとは…すいません。
俺の文才のなさから言うと、これが限界なんです。
…それでは、感謝の言葉を
ここまで読んでいただき、光栄です。
これからもちょいちょい短編を出すと思いますので、これからもこの白狐をよろしくお願いします。
なにか一言あれば、ください。どんなお言葉でも、必ず返信しますんで…
それじゃぁ、またの機会にお会いしましょう☆