表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【全年齢版】部長と私の秘め事  作者: 臣 桜
クリスマスデート

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/532

ストリップ

「……は……」


 彼の唇を堪能したあと、私は濡れた音を立てて唇を離す。


 そのあと照れくさくてもう一度尊さんを睨んでから、また唇を重ねた。


 尊さんはキスをしたまま、私のコートのボタンを外し、脱がせる。


 それに合わせて私も袖から腕を抜き、ボウタイブラウスのリボンをシュル……と引いた。


 何回も唇をついばみ合いながら、尊さんはさらに私のツイードジャケットを脱がし、マーメイドスカートのお尻を撫でてくる。


 彼はある程度お尻を堪能したあと、スカートのホックとファスナーを外してしまった。


 唇を離し、尊さんが微笑む。


「途中まで手伝ったから、あとはストリップの続きを頼む」


 煽るように言われ、私は頬を染めて立ち上がると、首元に掛かったままのリボンを外し、尊さんの首に掛ける。


 そして上目遣いに彼を見つめたまま、途中まで外していたブラウスのボタンを最後まで外した。


 ブラウスの下からは、下着とお揃いの赤いキャミソールが覗く。


 胸元に見事な刺繍で花が施された、お高い物だ。


 昭人と付き合っていた時も、ある程度下着には気を遣っていた。


 けれど尊さんに抱かれるようになってから、大人な彼に似合う自分になりたいという欲を持つようになり、下着もワンランク上の物にした。


 私はムードのあるジャズに合わせ、ゆっくりブラウスの袖から腕を抜き、見せつけるようにして脱いだ。


「いいね、すげぇそそる」


 尊さんは脚を組んだまま満足げに笑い、「それだけ?」というように小首を傾げた。


 ――その余裕、なくしてやる。


 悔しくなった私は、スカートのウエストベルトに手を掛け、後ろを向いた。


 恥ずかしい……、けど!


 上体を少し屈め、お尻を尊さんに突き出すようにして、脚をモジモジと擦り合わせる。


 そのまま彼の目の前でお尻を振りながら、ゆっくりマーメイドスカートを脱いだ。


 その下は、ガーターベルトとガーターストッキングだ。


 恥ずかしくて顔を真っ赤にさせた私は、涙目になって「どうだ!」と心の中で叫ぶ。


 と、その時――。


「きゃっ」


 尊さんが私を抱き締めてきた。


「柔らかくて気持ちいい……」


 彼は私の耳元で呟くと、剥き出しの肩にキスをしてくる。


「……お前、体熱いな。飲み過ぎてないか?」


 ドッドッドッ……と胸が高鳴っているのは、お酒だけのせいではない。


「子供体温なんです」


 照れ隠しにふざけると、私を抱き締めている尊さんが、無言で笑ったのが振動で分かった。


「俺がロリコンになるだろうが」


「見境なさそう」


 憎まれ口を叩くと、胸を揉まれた。


「ふざけんなよ。俺は昔から色気のある女にしか欲情しなかった。それにガキはこんな胸してないだろ」


 尊さんはチュッチュッと私の肩や首筋にキスをし、時おり甘噛みしてくる。


「……し、下着見るんでしょう?」


 そう言うと、尊さんは私を解放してくれた。


「……ど、どう……、ですか?」


 私は彼から少し距離をとり、お腹を引っ込めて胸を張る。


「今さら腹引っ込めるなよ。お前の腹の柔らかさは評価してるんだから」


「ギルティ!!」


 カーッと赤面した私は、尊さんに飛びかかってポカポカ殴る。


「っはは、怒るなよ。可愛いって。今日のために着てくれたんだな。すげぇ嬉しい」


 尊さんは私を抱き締め、ソファの上に押し倒し、魅惑的に笑ってからチュッとキスをしてきた。


「うぅ……」


 せめてもの抵抗で睨むと、尊さんはネクタイを緩めながら、捕食者のように私を見下ろして悠然と笑う。


 彼は悪い顔をして笑っていたけれど、不意に優しい表情になると、私の頭を撫でてきた。


「……今日は大丈夫か?」


 尋ねられて、前回は途中で終わってしまったのを思い出した。


「平気です。……先日はすみませんでした」


「気にすんなよ。死ぬ訳じゃねぇし」


 笑った尊さんは、ジャケットを脱いでソファの背もたれに掛ける。


「今日も、恐かったらすぐ言え。遠慮なんてするな」


「……はい」


 変なの。最初は酔ったところを半ば強引に抱かれた。


 反発を抱きながらも、押し流されてしまったけれど、恋人になったあとの尊さんは私を無理に抱こうとしない。


 それが少し不思議だった。


「あの、私をお持ち帰りした日」


「ああ」


 私は質問しながら、ゆっくり起き上がった。


 すると尊さんは、私の肩にジャケットを掛けてくれる。


 ……こういうさり気ない優しさが好きなんだよなぁ。


「今はこうして気遣ってくれますけど、あの時はほぼ無理矢理だったじゃないですか。……やっぱり今は、恋人になったから大切にしてくれてるんですか?」


 すぐに「そうだよ」と言われると思っていた。


 けど尊さんはすぐに返事をせず、黙ってリビングルームの中を見ている。


「え……、と。実はああいうシチュのほうが燃えるタチとか」


 その〝間〟を埋めるために思いついた事を言った時、ポンと頭に手を乗せられた。


 そのまま、ポンポンと撫でられる。


「ごめんな」


 謝られ、酷く悲しい気持ちになった。


「……どうして謝るんですか」


 尋ねると、尊さんは溜め息をついてゆっくり脚を組む。


 そして解いたネクタイを手元で弄びながら言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ