物語生成に果敢に挑むも、イマイチAIさんとしっくりこなくて涙目
どうも、どうもどうも。
流行りものには目がないものです。
本日は、このところ随分活躍が顕著なAIさんによる、物語生成経験談なんかをちょっとまとめてみようと思います。
よろしければお付き合いくださいな。
私、わりと【AI】というものに好印象を持っているんですよ。
その昔、パソコン(というか文書作成ソフト)の中に会話機能なんてものが搭載されていることを知って大喜びで時間を忘れてタイピングに勤しんだりしたようなタイプでして、憧れるというか…親しみを感じるというか、身近にあれば楽しめそうだなと常日頃から思っていたりしましてですね。
そんなわけで、私が昨今のAIブームに興味を持たないわけがなく…、ちょいちょい手出しをしてみては、テンションが上がったりボチボチ痛い目にあったりまあまあ愉快な感じになったりわりかしガックリ来たりと、ぼんやりしがちな日常にワクワク感を与えられているというか、感情を逆なでされているというか、なんというか。
もともとせっかちで大雑把な適当主義、やけに楽観的で、説明書を用意するぐらいはしてみるものの熟読する前にとりあえず動かしにかかるような無謀タイプという事もあり、事前学習ゼロ(と言ってもなんとなくの使い方くらいは調べる)で挑んだことが不快感の主だった原因であろうことは容易に想像できるのですけれども。
それを踏まえた上でもですよ。
どうもこう…しっくりこないというか、相性の悪さを感じる事が非常に…多くてですね。
物語の執筆に勢いがなくなってきたので喝を入れようと、AIさんにお願いしてお題出しをしてもらうも…しっくりこず。
自分の作品について聞いてみれば、偉大なる作家陣がずらりと出てきて意気消沈し。
フレンドリーなはずのコミュニケーションAIには徹底した塩対応をかまされ。
気軽に手を出してはサクッと傷つき、パパッと気を取り直しては…また同じようなことを繰り返し。
まあ…、そこそこ毎回モヤッとしつつも、AIで色々と楽しませてもらっていたんですよ。
100%大満足ではないものの、ちょっとしたいい経験にはなったのだからと自分に言い聞かせて不満を飲み込み…少しばかり時が流れましてね。
すっかりAIのアイコンをクリックしなくなってしばらく経っていたある日、知人がボソッと口にしたんです。
「僕ね、今は文章、全部AIに書いてもらってるの!」
なんと、町内会のお知らせやイベントの募集チラシの文面、SNSに載せる文章に四コマ漫画の原作…その他もろもろの文書を、AIに書かせているというではありませんか。
いろいろとヒドイ目に合ってきたので、正直なところ「ホントかよwww」と思ったわけですが、実際に作ったものを見せてもらったら意外にも意外、なんと…かなりいい感じに仕上がっているのですよ!!
プロ仕様のスゴイAIを使いこなしているに違いないと思ったのですが、聞けば…無料のやつで作っているとのこと。…マジか!!
おおよそ一年前、へっぽこな返答を受けて不快な感情を得てしまったわけだけれども…、AIの進化というものは、想像以上にめまぐるしいらしい……。どれほど変わったというのか、気になるぞ……。
これはぜひ…試してみたい!!!
という事で、久しぶりにAIさんを起動して、なにか物語を書いてもらおうかなと思い立ったんですよ。
せっかくだから面白そうなタイトルをひねり出してものすごいのを書いてもらおう、…そうだ、長文タイトルがいいんじゃない?
……うん?
ちょっと待て…そういえば私、昔、長文タイトルに憧れてあらすじだけ書いたことがあったな。
よし、それを使って書いてもらお!!!
そんなわけで、昔考えた長文タイトルとあらすじをAIさんに放り投げて、物語を書いてもらう事にしましてですね。
一本だけ作って判断するのはさすがに早計過ぎるだろうという事で、10本書いてもらうことにしたんです。
でもって‥‥、全部にキッチリ目を通してみたんですけれども。
自分が思い描いていた展開とは違う文章がずらずらっと出てくる…、それはそれでわりかしと気持ちのいい現象ではあるな。こんな感じの物語になるのか、へえ、思ってた展開とは違うけど、いい話に仕上がってる。ちゃんと納得できる結末になってるなあ、ここまで書けるのか。こういう名前が一般的なんだ、自分じゃ思いつかないだろうなあ。…みたいな、感想を持つことも、ぼちぼちありましてですね。
けれども、ですよ。
ま――――――――――――、安定の、これじゃない感がですね?!
何となくいい物語は出てくる、でもなんていうか…すごい、無難!
あらすじが雑過ぎるからこんな仕上がり?
笑いどころがない上にどこそこ足りない感が漂っている!
そのくせして余計なエピソードが組み込まれてて微妙に主軸が薄まっているのはなぜだ!
無料のAIだからこんなことになってしまう?
AIに指示する文章、語り掛ける口調がマズいのかも?
特に気になったのは、5点。
ちょっとだけまとめてみますと…。
1,あらすじに「!!!」や「同じ文字(ぎゃああああアアアア!など)を多用するとガッツリバグる
私はド派手で目を引く文字列が好き(視覚的効果を重要視するタイプ)なので、「!!!」や同じ文字の羅列を非常に好んで使う事が多いんですよ。
同じ悲鳴でも、「キャー!」「ぎゃあああああああ!!!」「ぎぃいやァああああああアアアアアアアアアア!!!!」では、全く威力が違って見えるじゃないですか…。
私の文字面に対するこだわりはAIさんには理解してもらえないようで、タイトルやあらすじの中に三つくらい同じ文字や記号が並んだ場合、途中で「きたああああああああああああああああああああああああああああああああ(以下延々)」みたいになってしまって、執筆が止まってしまう事が何度もありました…。
2,指定した文字数を鬼スルーされる
短編にしたいな/長編にしようと思って文字数を指定しても、ほとんどスルーされるのが地味にダメージでかい…。4000文字程度で執筆して下さいと言っているのに2000文字しか書いてもらえない(しかも中身はスカスカ)のって、なんていうか…AIの限界を感じないでもない?
もしかしたら、自分で書き足すことが前提で文字数を調整してあるのかも…、何その気遣い。そんなのいいから、せめて100文字程度の誤差に収めてくださいよ…。
3,ギャグ要素が皆無&伏線バレバレ
あらすじでどれだけコメディ色を出しても、なんだかいい話にまとめられたりするのも気になりましてですね。もしかしたらAIはギャグが苦手?
伏線を匂わせても、あっさり正体をばらす&主人公があっさり受け入れるのが非常にこう…思ってたんとちゃう状態に陥るというか、なんというか。
4,わざとらしいアイテム/セリフのねじ込みが気になる
キーアイテムを用意すると、それをガッツリ入れ込んでくるのがわざとらしすぎて私の好みとは違う…。さりげない演出ができないというか、とにかく目立つアイテムの使い方しかしてくれない印象。
5,すぐに外伝を書きにかかる
裏設定とか華麗にスルーするくせに、敵キャラの裏話とか脇役の日常話を書きましょうか?と、やたら提案してくるのがわりかしイラっと来ましてですね。読んでみればそれなりに面白いけど、何だろう…なんで本編に組み込めなかったのかみたいな感想が出てきてしまうという。
AIさんの書いてくれた物語は、 確かに文章としてはできてるんだけど…、ラストとかもなんかいい感じにまとまってるんだけど…、自分らしくないんですよ。
まあ、自分が書いたわけじゃないから当たり前ではあるんですけど、なんていうか…、自分が考えたタイトル&あらすじなのに、思ってたのと違う展開の物語が絶妙になんかもの足りない状態で仕上がってくるのが、非常にこう…困惑するというか。
はっきり言って……、常日頃、己の偏った思考回路に基きクセのあるおかしな文章で得も言われぬ話を書いている私にとって、AIの物語生成は…、大変に相性が、悪い!!
慣れ親しんだ文字列がどこにも見当たらない物語が返って来ると、自分のものじゃない感がすごいんですよ。こんな当たり障りのない無難な感じの物語になっちゃうんだ…という、落胆のような感情がモリモリと出てきちゃうんですよね…。自分はAIとは違う感覚で物語を創造しているんだな、理解してもらって納得できる物語を生成してもらえることはなさそうだ…みたいな、安心感?残念感?
もしかしたら、自分の頭が硬すぎるのかもしれないと…、思わないでもないんですけどね。
知人の息子さんやイベントで知り合った学生さんたちは実に気さくにAIさんに相談し、バンドの名前を決めてもらったり、転職先の候補を決めてもらったり、買う服を決めてもらったり、楽しめるBBQハウスを紹介してもらったり、多大なる信頼を寄せては役に立て、ナニこのショボいのwwwと笑い飛ばしたりすることもあれば、気に入る返事が来るまで何度も何度も同じ質問を繰り返していたりもするんですよ。
いちいち返ってきた文章にココが気に食わないだのこういうところが残念なんだよとダメ出ししている自分の心の狭さときたらもうね。
広い心と余裕のある考え方、フォローする意気込みに、ゆったり構えて出されたものを受け取る覚悟…そう言うものを備えていれば、きっとAIさんとはうまくいくと思うのですよ。
何度も指示文を入力し直して、何度も似たような文章を読んで、いつまでたってもしっくりこないことにモヤモヤするくらいならば…自分で書いた方が早そうじゃね…?
そういえば私、人に仕事を任せるのが苦手な自己判断自己奮闘自己解決自己満足タイプだったわ…。
やっぱり、どう考えても相性が悪いなあという印象がですね?!
なんというか…、今回もバッチリいろいろと学ばせていただいた感がすごかったです、ええ……。
AIさん、ホント毎度毎度ありがとうございます、これからもぜひ衰えつつある脳みそをガッツリいじってください、お願いします……。
ということでですね。
これからも、私はですね。
AIに頼りきるという選択をせず、たまには試してみるか面白そうだし♪というような気楽で大らかな心をもって向き合っていくことを念頭に置きつつ…、地道にクセの強い文章をマイペースで書いていきたいなと思ったというお話でした。
私とAIの相性があまりよくないらしいことを綴った悲しい話はこちら
https://ncode.syosetu.com/n0705ic/
AIさんの力を借りてお題を出してもらってがっかりした話はこちら
https://ncode.syosetu.com/n8597il/
AIの無茶ぶりに全力で立ち向かった話はこちら
https://ncode.syosetu.com/n2736je/
AIさんに自分の事をうかがってみた話はこちら
https://ncode.syosetu.com/n5024jj/
実際にAIさんに生成してもらった長文タイトルの物語10本はこちら
※11/23に公開※
https://ncode.syosetu.com/n8082lg/
AIさんにタイトルだけ丸投げして書いてもらった短編集
https://ncode.syosetu.com/n4566ld/




