その88
お話の続きです。どうぞ宜しくお願い致します。
午後の最初は1年生の大縄跳びから始まった。
お次は2年の「サーフ天国」
これはクラスのみんなが2列になり、サーフボードに乗った担任の先生を手渡しで次の人へと運び、一番後ろまで来たら出発点までやっぱり手渡しで戻ってゴールというレース。
1から4までのクラスがそれぞれ2列づつに並んで、一斉にスタート。
ボードに乗るのは、必ず担任と決まっている。
随分昔からある、伝統の競技らしい。
大概はサーフボードにうつ伏せで必死にしがみついているだが、稀に体幹が安定している自信がある若手の先生なぞは、本当のサーフィンの様に立って乗って落っこちて、なんてこともしばしば。
僕らも去年やった、やった。
2年の時の担任は、社会の宇多川先生だった。
定年まであと何年ってぐらいの、ベテランのおじさん先生だが、僕らの時はしっかりとサーフィンをしているかの様に、立って乗って最後まで辿り着けて、この種目で優勝したのを覚えている。
そしてようやく僕らの出番。
そう、騎馬戦だ。
最初に女子の部をやって、次は僕ら男子の部。
これはトーナメント方式ではなく、4つの組が入り乱れての四つ巴戦。
緊張感が走る。
僕の騎馬の仲間は、僕が前、右後ろが元サッカー部の後藤、左後ろが元漫画イラスト部の金山、そして騎手は元バスケ部の一橋。
僕らは「男気ヤマシタ塾」に習った通り、きっちりと騎馬を組むと、上に騎手の一橋がぐらつかぬ様上がった。
お昼休みにちゃんと顔を洗ってスッキリした僕達は、1組の持ち場について試合開始を待った。
「クラス対抗」なので、うっすら作戦も立てた。
先陣を切るのは、やはり「男気ヤマシタ塾」
次が僕らの様なグループが3つほど、残りの2つは戦うより、どちらかと言えば「逃げ」専門。
とにかく1つでも多く、相手から鉢巻を取られなければいいのだ。
いかに5分間を有効的に使うかが、勝負の鍵となってくる。
前は僕だが、右や左、後ろから敵が攻めてくる場合も多々ある。
なので、僕達のチームは声がけを大切にしよう!と誓った。
「大丈夫!絶対負けないぞ!」
「今回も1組が優勝するに決まってる!」
そんな強い気持ちで臨んだ。
台の上から校長先生がマイクで「3年生の諸君!準備はいいかな?では、いざ!出陣!」の口上と共に、笛のピーッ!
僕らは最初、真正面の緑の3組、うさぎさんチームを狙って進んだ。
最後まで読んでいただき、本当に本当にありがとうございました。お話はまだまだ続きますので、引き続きどうぞ宜しくお願い致します。




