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その52

お話の続きです。

どうぞ宜しくお願い致します。

「坂口さんって、なんか推しとかないの?」

「あ〜、あるよ!一応…。」

そう言って坂口さんがカバンの内側に、隠す様な形でぶら下げているアニメのキャラクターのキーホルダーを、恥ずかしそうに見せてくれた。

それは漫画が原作で、今年に入ってからアニメ化された「とどろけ!不屈のたましい!大将軍」と言う作品の中の、第5代将軍「塊豪勝虎かいごうかつとら」の愛馬「黒王丸こくおうまる」が擬人化してる時の姿…なんだけど、どういう訳か、キーホルダーのキャラ、上はちゃんとした黒のカッコいいのを着ているけれど、下は黒いふんどしだった。

本当は擬人化したら、ちゃんと下も上の着てる物にあったやつを履いているのだけれど、馬の姿から急に人に変わる際の、下がふんどし一丁になるその一瞬の姿が一番好きなのだそうだ。

だから、その「一瞬」のおかしな格好の時のキーホルダーを買ったと、坂口さん。

「なんで?」と聞くと、すかさず「ギャップ。」との返答。

漫画やアニメの中では、親方様をお守りする「黒王丸」として、姿もセリフも立ち振る舞いも戦い方も、全てが素敵すぎるけれど、馬から人に戻る僅かな間のマヌケっぽさにキュンとなると。

僕もその漫画はよく知っているけれど、坂口さんの「キュンポイント」がよくわからなかった。

SF時代劇漫画のそれは、通称「ふくたま」って呼ばれている。

「大将軍」が出てくるけれど、話の内容はひょんなことに巻き込まれるばかり。

将軍の愛馬「黒王丸」だけじゃなく、兜の「V字龍ぶいじりゅう」に鎧の「甲羅こうらの介」、刀の「斬切刀玄ざんきりとうげん」などなど、様々な擬人化キャラや、将軍の部下だのが入り乱れての大混雑。

そこに一応敵の鬼の一族「ハゴロモ三太夫さんだゆう」達が、たまに混ざって真剣なのに、面白おかしくて大人気なのだ。

僕もその漫画は集めているけれど、好きなキャラとかは特にない。

でも、坂口さんの様な女子には、結構人気があるらしい。

話もさることながら、絵がかっこいいからなのかなあ?

僕は、V字龍が兜として将軍の頭の上に収まっている最中、何かの拍子に擬人化しちゃって、坂口さんが好きな黒王丸と同じく、上は着てるのに下はふんどし姿のまま、親方様である将軍の頭にしがみついてる場面が好きだなあ。

鎧の甲羅の介も、同じパターンあり。

何がきっかけでいきなり擬人化しちゃうのか、本人達もわからないってところも、なんかすきだ。

…あ、そう言えば、「轟け!不屈の魂!大将軍」の単行本、23巻、来週発売だったはず。

最後まで読んでいただき、本当に本当にありがとうございました。

お話はまだまだ続きますので、引き続きどうぞ宜しくお願い致します。

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