その49
お話の続きです。
どうぞ宜しくお願い致します。
母はわざわざ家で書いてきた寿司ネタメモを参考に注文。
父もそれに倣って、だいたい同じネタを注文することに。
ただ、同じネタでも「炙り」など、様々なバリエーションがあることを、すっかり忘れていた様子のメモ。
だもんで、そこは2人、迷って悩んだりしていた模様。
僕はと言えば、ついさっきの「カレー」がどうしても忘れられず。
真っ先に「カレー寿司」を注文した。
軍艦タイプのカレー寿司。
「邪道寿司」の仲間だけれど、すんごく美味しい。
大人よりも、どちらかと言えば「子供」寄りのメニュー。
僕は、普通のお寿司も大好きだけれど、この手の「邪道寿司」の方が好きかもしれない。
なので、その後も「ハンバーグ寿司」や「コーン寿司」、「カルビ寿司」などの邪道系を食べた、食べた。
父と母は最後の〆として、あさりのお味噌汁を頼んでいた。
僕の〆は、もちろんプリン。
「あんた、よくお寿司の後にプリンなんか食べられるね。」と母に言われたけれど、そういう母だって、途中、「ティラミス」を挟んでたじゃないか!
僕のことを、ああだこうだなんて言える立場じゃないだろうに。
お店を出ると、空がうっすら黄色味を帯びていた。
僕は今日のことを反芻した。
どうしても回転寿司屋に行きたい僕ら家族。
町中の回転寿司屋を巡るドライブ中、焦る全員がイラついて一時、家族断裂の危機だった。
それでも最後はこうして丸く収まり、家族全員の腹も満たされた…はずだった。
帰りの道中、家とは違う方向を行く。
「あれっ?お父さん?」と尋ねるも、父はニヤニヤ。
母も何故かニヤニヤ。
なんだろう?と思っていると、見慣れた看板が見えてきた。
ヒロキの家の居酒屋雪国。
駐車場で車から降りた父が、1人でお店に入ると、割と早くに戻って来た。
手には大きめのレジ袋。
どうやら予めヒロキの家に注文をしていたようだ。
「えっ?焼き鳥?」
「うん、そう。」と母。
すかさず父が「さっきのとこじゃ、呑めないからね。」と。
更にコンビニでビールと、僕用のジュースとアイスを買うと、ようやく家に辿り着いた。
お昼ご飯がだいぶ遅くなったので、夕食はヒロキのとこの焼き鳥。
それと、お母さんが電子レンジで温めた枝豆。
僕はさっきたらふく食べた回転寿司のメニューも大好きだけど、ヒロキの家の焼き鳥もやっぱり大好きなのだ。
最後まで読んでいただき、本当に本当にありがとうございました。
お話はまだまだ続きますので、引き続きどうぞ宜しくお願い致します。




