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その45

お話の続きです。

どうぞ宜しくお願い致します。

「ああ、秋田さん?ううん、全然付き合ってなんかいないよ。たださ…。」

テルがさらっと答えてくれた。

大会の前、手作りのお守りをもらったけれど、その後、秋田さんと少し話した時に、お互い韓国の大人気女性アイドルグループ「アンニョン11(イレブン)」のファンだと判明。

しかも、テルと同じ、ペヨンちゃん推しとのこと。

だもんで、話が合うそうだ。

先日2人で一緒に電車で大きな街に行って、「アンニョン11」の期間限定のコンセプトカフェに行ったとも話してくれた。

そこでしかもらえない限定グッズや、アクリルスタンドなどを沢山買っちゃったと嬉しそう。

更には、秋田さんと「アンニョン11」の歌とダンスの練習もしたって。

「えっ?そ…れ…は〜、付き合ってるんじゃ…。」

「ないね!」とテルはきっぱり。

あくまでも秋田さんとは「推し仲間」らしい。

テルはそういうつもりでいるようだけど、僕には秋田さんの態度がそれだけじゃない様に見える。

「アンニョン11」のペヨンちゃんに憧れて大好きなのは本当なんだろうけど、それと同時にやっぱりテルのことが好きなんじゃないだろうか?

でも、テルは「そんな訳ない。」と言い切る。

そうなのかなあ?

僕はそういう経験が全くないから、よくはわからないけど。

そして、僕はうっすら淋しかった。

秋田さんにテルを取られた様な感じがしたから。

こんな気持ち、変なのかなあ?

折角、テルに「推し仲間」が出来たのだから、素直に「よかったね。」って言ってあげられたらな。

 

ヒロキは誰とも付き合ってないし、付き合う気も今はないって言ってる。

だけど、寿司屋の港さんや、パン屋の八紘さんが勝手に時々、色々食べ物を持って来てくれちゃうそうだ。

僕は気づかなかったけど、大会の時、港さんからは「生チラシ寿司」を、八紘さんからはサンドイッチとフルーツサンドのお弁当をもらったって。

2人には「痩せたいから、いらないよ。」と伝えたにもかかわらず、押し付ける形でやむなくもらって、腐っちゃうから仕方なく食べてたって言ってた。

羨ましいけど、自分がヒロキだったらどうだろうと考えると、ちょっとしんどいかなあとも思った。

ヒロキは「2人の女子が折角持って来てくれたのだから、全部1人で食べたよ!」と豪快に笑ってた。

港さんのことも、八紘さんのことも「友達として」は好きな部類だけど、「女子として」は別になんとも思わないって。

僕は、ヒロキのそういうさっぱりとしたところが好きだし、尊敬しちゃう。

「僕だったら…。」

想像してみるけど、実際にそういう目に遭ってないから、やっぱり全然わからない。

いつか、わかる時が来るのかなあ?

最後まで読んでいただき、本当に本当にありがとうございました。

お話はまだまだ続きますので、引き続き読んで頂けたらすんごく嬉しいです。

どうぞ宜しくお願い致します。

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