その41
お話の続きです。
どうぞ宜しくお願い致します。
テルと僕がもらったお守りはお揃い。
ユニフォームに合わせた紺色の土台の真ん中に、バレーボールのボールのアップリケ。
その上に、テルは「テル」と、僕は「ニシキ」とそれぞれの名前がローマ字で刺繍してある。
「うわあ、嬉しいなあ、ありがとう!」
坂口さんからお守りを受け取って、後ろ側も見てみた。
確かヤマシタのには、ピンクのハートと「がんばってね」
もしかして、もしかしちゃう?
僕のにもハートのアップリケがあるかどうか、気になって気になってドキドキ。
あれっ?
ハートじゃない!
後ろ側にはパンダっぽい雰囲気の動物の顔のアップリケと、「ファイト!」とカタカナの刺繍。
あ…あ…そ…そうなんだ…そっか、パンダか…パンダ?なの?これ…パンダって、こんな鼻だっけ?なんかニセモノっぽいし、すげえ目つき悪いんだけど…
秋田さんからお守りをもらったテルと見せ合いっこ。
すると、テルのお守りの後ろ側にも同じじゃなくて、僕のもらったやつよりもずっと可愛いパンダのアップリケ。
その上に「がんばってね」…だけじゃなく、「がんばってね」の「ね」の後ろに、小さい赤のハート。
あ…テルのには、赤いハート…。
気づいた途端、僕の笑顔は幾分引きつってしまった。
ヤバい!ヤバい!ダメだ!ダメだ!ダメだ!ダメだ!
この場でちょっとでもがっかり感を出したら、ダメだ!
折角、僕の為に一所懸命作ってくれた坂口さんを傷つけてしまう。
そんなの絶対にしちゃいけない!
人の好意にケチつけちゃダメだ!
頭の中でそう思う一方、自分のにはハートがついてなかったとがっかりうなだれる僕だった。
最後まで読んでいただき、本当に本当にありがとうございました。
お話はまだまだ続きますので、引き続き読んで頂けたら嬉しいです。
くどいですが、どうぞ宜しくお願い致します。




