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その39

お話の続きです。

どうぞ宜しくお願い致します。


うちのお母さんだけじゃなかった。

放課後、体育館練習の時、他の全員もサポーターにパンダの刺繍のワッペン。

テルや的場、2年の山田ワンとスリー、1年の白崎と黒崎の2人のタオルにも、やはりパンダ。

「えっ?あれっ?」

すると、テルがバツ悪そうにボソッと、「あ〜、みんな、なんかごめんね、うちのお母さんがなんかバレー部全員に声かけたって…。」そう呟いた。

あ、そうなんだ。

強制じゃないらしいけど、お母さん達全員ノリノリだと言ってた。

だからか。

うちのお母さんもなんかニヤニヤしてたもんな。

そして、全員同じ100円ショップの「パンダシリーズ」

顧問のピョンバシが、後から嬉しそうに言ってたもんな。

先生も同じパンダシリーズの刺繍ワッペンを買って、手持ちのTシャツにアイロンでくっつけたと。

ユニフォーム会議の時、ちゃんと話を聞いていなかった僕。

後からベルウッドが何気なく言い放った、「やっぱさ、猫よりパンダで正解だったな!」に、そっか、パンダじゃなかったかもしれないんだと思った。

猫。

猫かあ。

僕は猫の方が好きかもしれない。

そう思いながらふっと自分のサポーターに目を移す。

ひょこっとこちらの顔色を伺う様に見えるパンダ。

…あ〜…ちょっとムカつく。

可愛いけど、何故かちょっとムカつく。

なんだろう?

可愛く媚びてる感じが、嫌なのかも。

あ、でも、猫もこんな風に媚びてる可能性あり、か。

そうなると…う〜。

他のやつらは、全員、まんざらでもない雰囲気。

補欠でもなく、試合にも出られないヒロキなんか、ジャージ入れの巾着袋に、自宅にあったずいぶん前に購入したというパンダのぬいぐるみのキーホルダーを、自分でつけてた。

「お〜れ、パンダ好きだから〜!あはははははは。」と上機嫌。

そっか。

ヒロキはパンダ好きだったんだ。

知らなかった。

今までそんな素振り見せたことなかっ…あ。

あったかも。

部活の帰り、みんなでコンビニに寄った時、チョコクリームのパンダパンを買ってた、買ってた。

そうだった、そうだったな。

バツ悪そうにしてたテルも、パンダは別に嫌じゃないらしい。

「だって、可愛いじゃん!」

いや、可愛いけど、可愛いけどさ。

僕はしつこくカッコいいユニフォームが良かったって、頭のどっかでぐるぐる、ぐるぐる。

いい加減、観念すりゃあいいのに、ここまで往生際が悪いとは。

我ながらグジグジくどい。

みんなみたいに、素直にパンダを受け入れられてない。

そのうち…大会までには、パンダを幾らか気にいればいいんだけど。

再び、サポーターのパンダを見る。

なんだかうっすら哀しそうな、寂しそうな顔に見えちゃう。

最後まで読んでいただき、本当に本当にありがとうございました。

お話はまだまだ続きますので、引き続き読んで頂けたら嬉しいです。

どうぞ宜しくお願い致します。

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