その37
お話の続きです。
どうぞ宜しくお願い致します。
僕はどんなユニフォームを選んだのか、ちゃんと見ていなかったので、届いた時にやっと初めて見た形。
正直なところ、不安でしょうがなかった。
僕以外の3年全員が「可愛いもの」にシフトチェンジしちゃってたので。
ところが、いざもらってちゃんと見ると、そんなに変じゃない?
可愛さもあるけど、それがいやらしくない。
紺の無地に襟元や袖口、裾に脇のスリットなんかが、細い赤のパイピング加工。
前と後ろの番号には、赤で縁取った白の数字。
後ろの背番号の上に、同じく赤で縁取った白いローマ字で苗字が書いてある。
短パンは赤地に紺のパイピングで、シンプルでパッと見えおしゃれっぽい…けど…。
左の襟と左の袖、後、脇のところと、ズボンのスリットのところに、可愛らしいパンダの刺繍。
更には、前と後ろの番号に、両手で掴まって可愛くしているパンダの刺繍。
そのぴょこんとこちらを覗いてる感じが、少しムカつくけど。
リベロの2人は、僕らと反対で、上が赤で、下が紺で、パイピングも反対。
靴下は全員紺。
それにもやっぱりパンダのワンポイント刺繍。
なんだろ。
可愛いけど、可愛すぎず、丁度いい塩梅のおしゃれっぽさ。
遠目だと、襟などのワンポイントが見えるっちゃ見えるけど、それがどんなものかまではわからない絶妙さ。
僕はちゃんと気に入った訳じゃないけど、言うほど激しく嫌だともならず。
モヤモヤ、モヤモヤ。
早速、部員全員で着てみると、あれ?全然変じゃない?
気にするほどのもんじゃない。
むしろ、ちょっといいかもしれない。
素直な感想をベルウッドに話すと、「だべ〜!な〜!」とあいつ、いやらしいドヤ顔。
う〜…悔しいけど…認めたくないけど…負けた。
ベルウッドの完全勝利。
やられた〜!
その後、新しいユニフォームを着て、体育館で行われた「壮行会」に出てみると、他のクラブの奴らから、たいそういっぱい褒められた。
先生達からの評判も上々。
そして、ベルウッドの読み通り、女子達から信じられないほどウケた。
すると、案の定、ベルウッドの奴ったら、勝ち誇ったニヤニヤづらで。
僕は悪いけどちょっと、ベルウッドをぶん殴りたい気持ちになった。
最後まで読んでいただき、本当に本当にありがとうございました。
お話はまだまだ続きますので、引き続きどうぞ宜しくお願い致します。
感想や採点の方も、宜しくお願い致します。




