その25
前回の続きです。
宜しくお願い致します。
新たな問題が浮上したのは、給食が終わった昼休み。
ズボンのチャックが無事に塞がったことなぞ、遠い昔の出来事みたいにすっかり忘れちゃってた僕は、テルと2人でトイレへ。
ふんふんと鼻歌混じりにベルトを外し、チャックに手をかけ、ハッとした。
そっか…チャック、塞いでるんだ。
下を見ると、ガタガタの縫い目。
あ、じゃあ、ズボンを下げてすりゃあいい。
そう思いズボンを下ろすと、同時にパンツもスルッと脱げた。
わっ!嘘っ!
どうやら僕は、ズボンと一緒に、パンツも縫ってしまったらしい。
あ〜〜〜、恥ずかし〜〜!お尻、ペロッと出ちゃってるよ〜!
そんな僕の心を無視して、尿意は強まるばかり。
もう無理!我慢できないよ!それっ!
僕はお尻を出したまま、用を足した。
後のことは後で考えればいい。
一瞬、僕の脳裏に神様からのメッセージ?
どうして、こういう時に限って、いっぱい出ちゃうんだろう?
僕は自分の膀胱の大きさが嫌になった。
並んで用を足してたテルが、そんな状態の僕に気づくと少しふふと笑った。
…あ〜…やっぱ、そうだよね〜…僕だって、そんな場面に遭遇したら、ぷっと吹き出しちゃうと思う。
この後、絶対噂になっちゃう。
僕はなんだか哀しくなった。
恥ずかしすぎて、死にそう。
時間なんて戻せる訳ないのに、僕はチャックが壊れる前に戻りたいと願った。
テルと教室に戻っても、僕の気分はどん底だった。
クラスのやつがすぐに、僕の「お尻出し事件」を言いふらすと覚悟していたけれど、そんなことはまるでなかった。
あれ?なんで?
言いふらされなくて良かったはずなのに、僕はポカンと拍子抜け。
後でテルにその話を振ると、「見てなかったんじゃない?」との回答。
そして、「まあ、俺はバッチリ見ちゃったけどさ…ははは…あ、ごめん。」と、テルは慌ててた。
「なんだ〜、そっか〜…なら、別にいいんだ〜…ははは。」
僕も笑った。
だけど、放課後の部活の時のジャージに着替える際、折角縫って塞いだところをハサミで切らねばならなかった。
それはそれで別にいいんだけど、糸だけを切ったつもりがズボンも少し切ってしまった。
…あ〜…どうしよう…。
パンツとの分離は滞りなく済んだのに、今度はズボンに傷がついてしまった。
「これ、直るかなあ?」
「どうだろう?難しいね〜。」
テルと2人でチャックが壊れて、その上少し切っちゃったズボンを見つめ、深くため息をついた。
最後まで読んで下さり、本当に本当にありがとうございました。
お話はまだまだ続きますので、引き続きどうぞ宜しくお願い致します。




