その21
続きのお話です。
あのローラーは、僕の部屋に置いてある。
どうしてもゴロゴロゴロと手前に戻りたくて、あれから僕は何度も何度も挑戦したんだ。
けれども、行きのゴロゴロばかりで、一度もゴロゴロと帰って来られず。
く〜う!情けない!そして、悔しい!
僕だって一応、バレー部の練習でそこそこ運動はしているんだけどな。
自分で思ってる程、僕の体力は案外乏しい様だ。
ガーン!ガガーン!
頭を強く殴られた様なショック。
まあ、実際、頭を強く殴られた経験なんてないんだけど。
イメージとして、そんな感じ。
少々やり過ぎた。
それがいけなかったんだ。
加減を知らない、馬鹿な僕。
だから…だから…今日、あんな目に遭ったんだ、多分。
今日は朝から体中がぷるぷる。
ゴロゴロローラーのやり過ぎで、全身激しい筋肉痛。
だもんで、授業中、ペンを持つ手もぷるぷる震えて力が入らない。
あ〜、しんどい。
湿布貼ったり、塗り薬でも塗って来れば良かったな。
1時間目終わりの短い休み時間、ふら〜っと1人でトイレまで。
筋肉痛のことばかりに気を取られながら、用足し終わりにぼんやりズボンのチャックを上げようとするも、チャックが途中から動かない。
えっ?えっ?ちょっ!んっ!んっ!んん〜っ!
僕は筋肉痛の痛さを堪えて、微動だにしないチャックをグッと思いっきり引き上げた。
すると、チャックの引き手は上まで上がったものの、下の大部分がパカっと開いちゃった。
噛み合わせが外れた模様。
えっ!ええ〜っ!ええ〜っ!嘘だろ〜!マジか〜!どうすんだよ〜!
激しく動揺しつつも、頭の中で「落ち着け〜!落ち着け〜!落ち着けば、大丈夫!元に戻る!落ち着けば、ちゃんと直るから!」と自分に言い聞かせながら、チャックの引き手を筋肉痛のせいで力が出ない手で、必死に上下させたり。
カチャカチャカチャと少しは動くけれど、完全に直る訳でもなく。
そうしているうちに、無情にもチャイム。
え〜!どうすんだよ〜!
僕は直ってないチャックはそのままに、どうしようか次の手を急いで考え始めた。
最後まで読んで下さり、本当に本当にありがとうございました。
お話はまだまだ続きますので、どうぞ宜しくお願い致します。




