その18
続きのお話です。
僕が所属するバレー部は、「弱小5(じゃくしょうファイブ)」と言われる程弱い為、体育館を使わせてもらうのは週に1回、しかも木曜の放課後のたった2時間。
なので、体育館が使えないほとんどの曜日は、天気が良かったら学校の周りを3周ほど走り、ストレッチをしたり、体育館の裏で円陣バレーをしたり、ジャンプアタックの練習をしたり。
風が強すぎたり、雨の日は、旧校舎の3階の廊下を5往復走ってストレッチ。
そういう時は、ボールを使う練習はしない。
まあ、土日や祝日なんかは、練習がないから楽っちゃ楽なんだけど。
強いバスケやバドミントン、剣道なんかは、外部から専属コーチがやって来て、きちんと丁寧に激しく練習してるみたい。
僕らのバレー部は、英語の「ピョンバシ」こと、高橋先生が顧問で指導してくれてる。
先生は学生時代、バレーボールをまるでやってなかったそうだ。
囲碁将棋部に所属してたって言ってたと思ったよ。
ピョンバシは…あ、いや…先生の指導は、なんてのか、情熱はすごいんだけど、教え方が…面白い。
この中学に転勤して来て、バレー部の顧問を任された時に、バレーボールの本を買ったり、ネットで色々調べたりして、バレーボールのルールとか、指導方法とかいっぱい勉強したって聞いた。
「たったったと、1、2、3でピョンしてバシッ!だから。ちょっと、順番にやってみて!そ〜!ハイ!タッ、タッ、タ〜のピョ〜ンバシッ!そうそう!その感じ!その感じ!」
わかりやすいし、先生、優しいんだけど、優しくていいんだけどさ。
擬音が多いってのか、いつも「ピョンバシ!ピョンバシ!」言ってるから、だから、僕らで「ピョンバシ」って呼ぶことにしたんだよね。
決して先生を馬鹿にしてる訳じゃなく、大好きな先生だからこそ、そういう呼び方をしてるってのか。
上手く説明できないけど。
夏の暑い時なんかは、練習の後、毎度じゃないけど、先生、僕ら部員全員にアイスを買ってくれたりすることもある。
だから大好き!って、好きなのはそれだけが理由じゃないのに。
最後まで読んで下さり、本当に本当にありがとうございました。
お話はまだまだ続きますので、引き続きどうぞよろしくお願い致します。




