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102/103

その102

お話の続きです。どうぞ宜しくお願い致します。

もうすぐ夏休み。

だけど、その前に期末テストがある。

く〜!

そんなこと叫んだところで、どうしようもない。

僕達はテスト勉強に集中した。

授業もさることながら、放課後、塾までの時間を教室などを使って、みんなで勉強会。

期末テストは全教科だから、なかなかしんどかった。

僕とテル、ヒロキに男ヤマシタ、秋田さんに坂口さん、女子のヤマシタさんに石川さんなどなど、わからないところはわかる人が教え、時々、教室の見回りに来た担任のヨーコ先生や、ただ廊下を通りがかった英語のピョンバシなどを捕まえては、テストに出そうな問題の解き方などを教わった。

塾に着くと「夏期講習」のポスターが貼られている。

「あ…」と思った。

そっか、夏休みなんだよなあ。

夏休み、夏休み…だけど、今年は受験用の夏期講習だからなあ。

その時、急にハッと気づいてしまった。

夏休みってことは、毎日、一応休みだから…いつもみたいに、みんなと会う訳じゃないんだ。

まあ、塾の夏期講習を受ける奴らとは、ほぼ毎日会えるけど…坂口さん…違う塾だったっけ。

違う塾ってことは、毎日の様には会えないんだ…

そっか…そっ…かあ…

僕は心にぽっかり穴が空いたみたいに、頭の中が一瞬空っぽになってしまった。

そっか…夏休み…だもんなあ…


僕とテル、そして、秋田さんと坂口さんは、もう前の様に途中から合流して一緒に帰るのではなく、教室を出るところから4人一緒だった。

今日もそんな形で、放課後、クラスのみんなとの勉強会が終わると、いつもの感じで教室を出ようとしていた。

その時、僕は思い切って坂口さんに、前の晩考えたことを、意を決して聞いてみた。

「あのさ、坂口さん…」

「ん?」

「夏休みなんだけど…よかったら、一緒に海に行かない?」

そこまで言うと、前にいたテルが「えっ?海?一緒に?いいの?」と聞いてきた。

「へ?」

「いや、だって、今、ニッキ、よかったら一緒に海に行かない?って言ってたから…。」

いや、確かに言ったよ!言ったけど、それは坂口さんに言ったんであって、テルに言った訳じゃ…

心でぶつぶつ言ってる間に、クラスのみんなで行けるやつ、行こうぜ!となっている。

えっ?えっ?えっ?なんで?

あんなに色々悩んだのに。

もしかしたら、断られるかもって、心配で心配で大変だったのに。

それに、そもそも、坂口さんにどんな感じで、どのタイミングで言えば良いんだろうとか、いっぱいいっぱい、僕なりに考えて考えて考えたのに。

何?この感じ。

僕がモヤモヤしていると、隣にいた坂口さんが僕の耳元で「一緒に行こうね!」と言った。

テストのことなどすっかり忘れて、夏休みの海に行く計画を楽しそうにわいわい話し合っているクラスメイト。

僕は耳元で囁かれた拍子に、全身が急激に赤くなってきたのを感じた。

「あれ?あれ?あれ?ニッキ?大丈夫?ニッキ?」

坂口さんの声がだんだん遠くなっていく。

バターン!

僕はその場に倒れてしまった。

最後まで読んでいただき、本当に本当にありがとうございました。お話はまだちょっと続きますので、引き続き読んで頂けたら、とっても嬉しいです。どうぞ宜しくお願い致します。

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