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秋の寒空と缶コーヒーと緑茶と

作者: 白石(シロイシ)

初めての小説投稿ですAIノベリストを使用しましたが半分くらいは自分で書きました。

秋って物悲しくなることが多いので、ふとそんなときに声をかけらたらうれしいだろうなぁと思って書いています。



あとがき的なこともここに書くので読みたくない方は注意です。

まさに今の時期11月を想定して書いてみました。今何時かわからない外の暗さなんでかわからない虚しさ。現実ではこんなことは起こりえないそれでも本当は話しかけてくれただけで救われると思います。も少し長くしてクリスマス編など書けばいいのかもしれませんが話しかけられて会話が続くそんな日常だけでこの季節は救われるかなと思います(笑)

本当は初めてノベリストでうまくかけただけなのでせっかくなら公開するかと思ったのでプロットもくそもないってのが本音ですが感想や評価などあるだけでも今後も続けられるかもです。まえがき&あとがき長くなってすいません。

秋の冷たい風が、暗くなった公園のベンチで夜空を眺める自分に容赦なく吹きすさぶ。

「……はぁ」

今日何度目かもわからないため息をつくと、手に持った缶コーヒーに口をつけた。

苦みの強いブラックコーヒーが、胃の弱い俺は胃の中でぐるぐると渦を巻くのを感じる。

ふと目線をを月から下げると、サラサラとした黒髪を秋風になびかせた美少女が俺を見ていた。

「おじさん溜息なんかついてどうしたんですか?」

見た目だけならまだ高校生と言っても通用するであろうこの美少女は、月の光に照らされ一層の魅力を放っていた。

荒んでいる心とは裏腹に、だらしなく見つめる。彼女はふっと首をかしげる。

そこで我に返った俺は、「お前こそこんな時間に一人で出歩いていいのか? もう遅いんだし早く帰れよ」

そう言って視線を再び夜空へと戻すと、隣からは小さな笑い声が聞こえた。

「あはは、まだ18時だよ。」秋の夜長とはよく言ったもの日の入り時刻が早すぎて、俺は時間感覚がおかしくなっていた。

「それでおじさんは何してるんですか?」

その問いに対して一瞬考える。

だが、どうせ暇で寂しかったのだし話しても大丈夫だろうと思い口を開く。

「別に何もしてないよ。ただぼーっとしていた、だけだ。」ここで寂しいや哀愁を漂わせていただけなんてのは禁物だ。

「そうなんだ。じゃあアタシと同じだね!あたしは上杉凛、そこの大学に通う一年生!」

「丁寧にどうも。俺は直江兼介、仕事帰りのサラリーマンだよ」

「え!? おじさんリーマンだったんだ。もっと年下かと思ってた。」

「まぁ、若く見られる方だからな。」

その時容赦なく秋の冷たい風が俺と凛と名乗る少女に直撃する。

「きゃっ!もう風が冷たいなぁ」

見かねた俺は「ちょっと待ってろ」と言い公園の自販機であったかい緑茶を買う。

「ホラよ!」と凛に優しく投げる。

「わぁ!ありがとうおじさん!!」と言いながらキャッチするとそのまま蓋を開ける。

そしてゴクッと一口飲む。

「美味しい!!あったまるぅ〜」

それを見た俺は微笑ましくなり自然と笑みがこぼれる。少女の微笑ましい様子をみながら冷めた缶コーヒーをグビリと飲む。

そうしてようやく「なんで俺なんかに声かけたんだ?」

「う~んなんとなく?」凛は首をかしげながら答えた。

「いや、そんなんじゃわからん。」

「だっておじさん、すごく悲しそうにしてたから……」「……それになんだかしょぼくれてたし♪」と軽口を交えて答えた。

「まあしょぼくれてはいたけど……」軽口が間に入ったことで少し気持ちが和らぐのを感じる。

「だからつい声をかけちゃいました。迷惑でした?」

今度はベンチの前にしゃがみこんで上目遣いでこちらを見てきた。

「いや、正直嬉しかったよ」素直に感謝の言葉を伝える。

「そっか良かったです!」凛の顔には満面の笑みが広がっていた。

それからしばらく他愛のない会話が続いた。凛との話は思いのほか楽しく、体が冷えたころにふと気づけば20時近かった。

「あぁ、もうこんな時間かぁ、そろそろ帰らなくちゃ。」

凛は他愛のない時間が名残おしそうに言った。

「あぁ俺も帰って色々準備しないと…。」とベンチからのろのろと立ち上がる。

「えぇ〜もう少しお話ししようよぉ〜」

「ごめん、今日は疲れてるから勘弁してくれ。また今度会えたときにでも話そうぜ」

そういうと凛は頬を膨らませて不満そうな顔をしたが、次の瞬間満面の笑みに代わり「なら明日も会いましょう!」




★直江兼介視点

家に帰り、夏のあまりのそうめんをを柔らかめに茹で鍋スープの素をかけたにゅう麺を食べる。

熱い汁をすすりながら「あの凛って子話してて楽しかったよなぁ。」

今日兼介自身に何かあったわけではなかった秋の寒さ、太陽の沈んだ孤独な夜、味気の無い缶コーヒーそれがなんだか虚しく家に帰りたくなかった。

そんな時凛に出会った。何気の無い会話に心が軽くなった。ただそれだけだ。

しかし俺と凛年の差がネックになるのかなぁと、空になった丼を見つめ「はぁ…」と凛と出会う直前ついていた溜息をまたついていた。





☆上杉凛視点

今日出会ったおじさんこと直江さんとの別れ際、明日の約束をして別れた後アタシは家路についた。

その途中コンビニによって、いつもより少し贅沢なアイスを買い帰宅した。

「あ、おかえりなさい。」と同じマンションに住む幼馴染のみっちゃんこと石田みなみが声をかけてきた。

「うん、ただいま」と返事をした。するとみなみは「あぁなんかいいことあったでしょ~」

と幼馴染ならではの軽いノリで話しかけてきた「えぇ、なんもないよ~」と凛は返事したが「いやそんなことないね、だってそのアイス特別な時しか食べないじゃん!」と言われてしまった。

「むぅ、みっちゃん鋭いなぁ、でもまだどうなるかわかんないし。」

そう答えると「やっぱり! まぁそういうことなら進展あったら教えてよね私これからバイトだから!」

そういってさっていくみなみを見送り部屋へと戻る凛。「うふっ、楽しみだなぁ」

と呟きながら、買ってきたアイスを食べ始める。

「おいひぃ~」

と幸せな顔を浮かべる凛だった。




翌日会社を定時にあがった兼介は同僚から「おい!何かいいことでもあったのか?昨日と別人みたいだぞ」と声をかけられた。

そして「別に何もねぇよ。」とだけ言い残しその軽やかに公園へと向かう。そう昨日のアレは秋の人恋しい雰囲気に一筋のあたたかな光が兼介を照らしたそれだけだ。



「あっ!こんばんわ!!」と元気よく凛が挨拶をしてき。

「いや~今日もいい天気でしたね!」と凛は笑顔で言う。俺は「そうだな」と返しながら凛の隣に座る。

「で、今日は何の話をしてくれるんだ?」と聞くと凛は「う~ん、特に決めていません!」と明るく答えた。

「なんだそりゃ」と俺が呆れていると凛が「じゃあおじさんが話したいことでいいですよ。」と言い出した。

「俺か……?」と困惑していると凛は「はい、そうです。」

俺も何かきめていたわけではないが昨日と同じあったかい緑茶を凛に差し出す。

「ありがとうございます」と受け取ると凛は「はぁ美味しい」とお茶を一口飲んだ。

「昨日もなにかあったわけじゃなかったんだ、凛ちゃんが話しかけてくれて心が軽くなった、それだけなんだ…だからありがとう。」

と感謝の言葉を伝えた。

「そっか、それなら良かったです。」と歯切れよく答えまたお茶を飲む。

「私もなにかあったわけじゃなくなんとなくなんです。」

「ふぅ、確かにこの季節ただ何となく虚しくなるってのはよくあるよな、俺はただ家に帰る前にコーヒーでも飲んで気分を変えようとしただけなんだ。」

「そうだったんですか、私も家に帰る前にこの公園で散歩して気分転換でもしようかなってそしたらおじさんが溜息ついているから。」と口元を緩めて答えた。

「俺にとって秋って、それだけで寂しくなる季節だからかな、溜息にも意味はないししいて言えば人恋しい、そんな感じだった。だから凛ちゃんには感謝してるよ。他愛のない話でも俺にとっては本当にうれしかったんだ。」

「へぇ、そうなんですか、私も同じですね」

「えっ!?」と俺が驚く。

「私も一人暮らしなのですが、大学が終わって、だれもいない寒い家に帰っても寂しくて、だから散歩していたんです。」

「それで……」と凛は続ける。「昨日は私もうれしくなっちゃって、コンビニで少し高いアイスを買っちゃいました。そんな寂しい者同士、今おじさんと一緒にいるのが楽しいんですよ、きっと。」

「そうなのか」と短い言葉ながら兼介も顔をほころばせる。

それから二人は緑茶とコーヒーがぬるくなるまで、他愛のない話を続け、昨日と同じ時間が近づいた時。

凛が「そういえば、もうすぐ12月になりますね。」「あぁ、そうだな、今年も早かったなぁ。」と兼介は返す。

「毎日は無理かもですが、クリスマスまでよかったらこうしてお話しませんか?」兼介は驚いて凛の顔を見ると耳が真っ赤になっていた寒さだけでなく恥ずかしさと緊張の入り混じった表情に兼介も緊張しながら「もちろんさ」と答える。


凛は嬉しそうに笑いながら、「約束ですよ!」と言った。

そうしてまた二人だけの時間が始まる。

二人の距離は少し縮まったかもしれないけど、それ以上はまだわからない。

ただ確かなことは、秋の寒空の下、独り身の二人が出会えたということ。

その出会いは偶然だったのか、寂しい二人がひかれあってのことだったのか。

またクリスマスまでどうなるか、それ以降どうなるかは神と兼介と凛のみぞ知るだろう。


まえがきにてあとがきも書いてあります興味があればご覧ください。初めての作品ありがとうございました。

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