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ある令嬢の独白 ⑩
凄く短いです。
あの子が倒れた。
こういうことが起こるかもしれないって覚悟していたことだけど、いざ現実になると駄目ね。どうしても、動揺してしまう。
この子が嫌がらせを受けているのは、わたくしのせいだというのに自分勝手にも恐ろしくなってしまうわね。
もう、失いたくないの。
本当に自分勝手だわ。こうなってしまったのは、わたくしのせいなのに。わたくしがこの子を学園に入学なんてさせなければ、こんなことにはならなかったでしょうね。
でも、それをわかっていても、わたくしは貴方を側に置きたかった。
心苦しいのは本当よ。でも、こうなることを望んだのもわたくし。
だから、心配はしているけど、後悔はしていないわ。
 




