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ある令嬢の独白 ⑥

短いです。

それにしても、あの子の中で、わたくしはどうやら貴族に分類されていないようね。シャールに貴族には反抗するなって言われているはずだけど、わたくしの言うことはあまり聞いてくれない。

きっと、わたくしには反抗しても何もされないという無意識の甘えがあるのね。

信頼されているのだわ、きっと。

ふふっ‥‥‥そう考えると、とっても可愛い。

それにしても、わたくしって我儘だわ。今日のことだって、自分で望んで、あの子が怪我をするかもしれないってわかった上で、護衛を頼んだのに‥‥‥いざ、血を流しているところを見ると、とてつもなく不安になってしまうんだもの。

あの子のことになると、冷静ではいられなくなる。


でも、それではいけないわ。

だって、わたくしはあの子にこれから、もっと酷いことを体験させるのよ。

あの子を側に置いておくために、冷酷にならなければいけないことだってある。

あの子を愛しているから、離れてほしくないの。




そうそう、叔父だとかいうあの男、前々からわたくしに邪な目を向けてきていたわ。

今日だって、胸元が開いたドレスを着て、少し流し目をしただけで乗ってきた。とっても、頭の軽い男。


本当に気持ち悪いわね。


気弱なくせに、刃物まで持って‥‥‥最終的にあの子の手の血を見て怖気付くだなんて、救いようのない阿呆だわ。


だけど、そのおかげで、あの子に自信をつけさせることは出来たし、評価にも繋がった。

馬鹿でよかったわ。


さて、感謝は行動で示してあげないとね。

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