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ある令嬢の独白 ④

すみません、これ出すの忘れてました。

本当は、ラールックの企みを知っていたわ。

あの子に教えてあげなかったのは、悔しかったからよ。


だってそうでしょう、わたくしよりラールックの言葉を信じて、わたくしに何も相談してくれないんだもの。悔しくって、羨ましくって、思わず意地悪しちゃったわ。


でも、結果的に良かったのかもしれないわね。

これからは、わたくしに頼るって言ってくれたし、それに何よりわたくしに縋りついて弱音を吐くあの子は、とても愛らしかったから。泣いてくれていたら、もっと善かったかもしれないけど、あの子、弱そうに見えて中々泣いてくれないから。泣き顔は次の機会にでも取っておきましょう。


その気になれば、ラールックのことは正直言ってどうとでも出来るわ。例え証拠がなくても、わたくしの証言だけで、この家から追い出すこともできる‥‥‥でも、いまはその時じゃない。

ラールックには、まだまだやって欲しいことが山程あるから、今日のところは許してあげましょう。

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