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ダンジョンの怪人  作者: ガトリングレックス
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第32話 禁じ手

しばらく歩いていると、モンスター達が道を阻む。

だがマリーが持つサウズの能力、サウザンド・ダークネスブレイドと、ドラとバロンが乗るキャノンファングのバズーカから射出されるミサイルで次々と蹴散らしていく。

マリーは皮製の手袋でサウズの血を拭うと、全員急いで魔王軍の城に向けて走り出した。


一方その頃、デュナイツとベールの無事を祈るデベは、仲間達と共に避難をしていると、なにか誘われる様に道を外れ、どこか不気味で狂気に満ちた(ほこら)を発見する。


(なにここ。とても私みたいのが居ちゃいけない様な場所のはずなのに、すごく心地良い)


吐き気がするほど血の匂いがするこの場所で、一本の紫の刃を持つ剣ががんじがらめに鎖で封印されていた。


(なんだろう、この剣を使えば、2人を助けられる気がする)


デベは自分の欲望のままに剣を引き抜いた。

すると鎖が弾け飛び、封印が解ける。

剣から射出される呪いを浴びて、骸を思わせる鎧を装着し、右半分に割れた魔獣の骨の仮面がデベの精神を狂わせる。


「これで私も戦える。この剣の名前、デェルードって言うんだ。キャハハハハ! デュナイツ様とベール様の手間は取らせない。今すぐ人間を始末しないと。キャハハハハ!」


笑いが止まらないまま、デェルードを慣れた手つきで右手に待ち、戦場に全速力で向かうのだった。



森を駆け抜ける8人。

モンスター達を殺害して行きながら、体を血で汚していく。

なにも言わず、黙々と殺していくと、四天王の1人、バイスが木をなぎ倒し、戦場に現れた。


「魔王様の命令で前戦を上げたが。まさかここで出くわすとは」


「お前みたいな奴は、こいつでぶっ飛ばしてやる」


ドラはバズーカの射出口をバイスに向ける。


「ファイヤー!」


発射される2本のミサイル。


だが…………


なんとミサイルがバイスの金色に輝く鱗に触れた瞬間、方向を転換し、バロンとドラに向かっていく。

ブースターで加速し、間を抜ける。


「遠距離がダメなら、肉弾戦はどうだ!」


足で地面を踏みしめ、高く飛び上がり、バトルアックスでバイスの頭をカチ割ろうとする。

しかしバトルアックスが鱗に触れた瞬間、キャノンファングを吹き飛ばした。


「「グワーーー!?」」


バランスをなんとか立て直し、ブースターでゆっくりと降下していく。


「あのモンスター。鱗がまるで反射魔法でもかかっている様にどの攻撃も受け付けないのか」


レラーイの言う反射魔法とは、魔法攻撃を跳ね返すためのバリアを展開したり、物理攻撃を弾き返すコーティングを施したりと言った一種の防御魔法である。


「そのとおり。ここに四天王が1人、名はバイス、人間達からはゴールドミラージャーと呼ばれている。お前達の攻撃はすべて効かん。さあ次は誰が来る?」


ニヤリと笑みを浮かべるバイスに、ハイグリーは両手の甲の刃を飛び出せ、魔力を蓄積させる。


「ならこれはどうかな?」


魔力で肉体の強化をし、地面を踏みしめ、一気に加速すると、高く飛び上がり、背中に攻撃を仕掛ける。


「ほう? 考えたな。だが!」


刃が鱗に触れた瞬間、ハイグリーの体は大きく吹き飛ばされる。


「ハイグリー!?」


地面に叩きつけられ、自分の頭を撫でながら立ち上がるハイグリー。


「俺の鱗に反射魔法がかかっていると踏んで魔法解除の魔法を使ったのだろうが、残念だったな。これは生まれつきだ!」


「これが四天王の力。ですが、負けるわけには参りません!」


バーンの突撃はなにか策があっての突撃。


「なにをしようと無駄!」


バイスは口から青き火炎放射を吐く。

だが右サイドステップで躱されてしまう。


「バロンさん! 今です! ガトリングを!」


「分かった!」


指示に従い、バロンはガトリングガンをバイスの口の中に向けて連射する。


(しまった!?)


すぐに鱗のない口を閉じようとするが、このままでは間に合わない。


その時だ。

突然紫の刃を持つ剣を持った女性剣士が銃弾をすべて切り落とした。


「お前は一体?」


バイスのキョトンとした表情に彼女は剣をX字に素振りする。


「私ですか? 私はデベと申しまして、敵を斬りに参りました」


デベが持つ剣、デェルードを見て、バイスは驚きのあまり目を丸くし、青ざめる。


「そ、それは!? 魔王軍に伝わる封印されし呪いの剣!? どうしてお前が持っている!?」


「話は後にしましょう。まずは敵を始末することが先決ですから」


デェルードを構え直し、デベはキャノンファングに向けて残像ができるほどのスピードで加速していく。


悪魔の笑みを浮かべながら、デェルードを振りかぶる。


「は、速い!?」


ドラはデベのあまり速さに、バズーカの照準が定まらない。


「ならば、この斧で!」


そう言ってバロンはレーザーポインターをデベに当てる。


「そこだ!」


敵にバトルアックスを振り下ろした。

はずだった。


「まず1人、いや2人かしら。キャハハハハハ!」


2人の背後にいるデベがデェルードに付いた血を見て狂気の笑いを上げる。

キャノンファングの腹部からバロンの血液が噴水の様に吹き出し、爆散するのだった。









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