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小説1件当たりの数値

 今回は、総合評価・ブックマーク数・評価点・評価者数の4項目を小説の数で割って、小説1件当たりの平均値がどうなっているのかを見てみることにします。小説1件当たりに対して、一体どのくらいポイントを付けてもらえたりブックマークを付けてもらえるのでしょうか。




 最初に見ていただくのは、大ジャンルの2017年全データと2018年全データの比較結果です。


挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)


 上記の図は、平均総合得点、平均ブックマーク数、平均評価点、平均評価者数の小説1件当たりの棒グラフです。棒グラフ内の全体とは、『小説家になろう』全体を指しています。

 最初に平均総合得点と平均ブックマーク数の棒グラフを見てみますと、驚いたことに全体では2018年の平均値は上がっているものの、恋愛以外は前年割れとなっています。僅かとはいえファンタジーですら減っています。これでよく全体の平均値が前年割れしなかったですね。次に平均評価点と平均評価者数の棒グラフを見てみますと、こちらではさすがにファンタジーも2017年の平均値より2018年の方が高いです。前年割れを起こしているのは文芸とSFですね。

 これらの結果を見ますと、読者の皆さんが気軽にブックマーク数を付けなくなったことが平均総合得点に大きな影響を与えているようです。0ポイントの小説が増えたのも、今までとりあえずブックマーク数だけは付けてもらえていたのに、付けてもらえなくなってきたからなのかもしれません。1~24ポイントの階層が減少している場合は、特にその傾向が強いと思われます。




 次は大ジャンルの2017年年間データと2018年年間データを見ていただきます。


挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)


 上記の図は、平均総合得点、平均ブックマーク数、平均評価点、平均評価者数の小説1件当たりの棒グラフです。棒グラフ内の全体とは、『小説家になろう』全体を指しています。ノンジャンルがないのは、2017年以降に小説を投稿する場合は選択できないからです。

 まずは平均総合得点ですが、非常に衝撃的な結果がでました。何と、恋愛の平均値がファンタジーの平均値を上回っています! 今までどんな集計をしようとほぼファンタジーが1位で恋愛は万年2位でしたのに、今回ついに恋愛が2018年の平均値にて首位を奪取しました! いつかこんな日が来るのでは、来たら面白いなと思っていましたが、本当にその日がやってくるとは思わなかっただけに驚いています。

 次に平均ブックマーク数ですが、こちらはファンタジーとその他が僅かに前年割れをしています。そしてファンタジーと恋愛の平均値がほぼ同等です。これは次回辺りで逆転しているかもしれませんね。更に何気にSFもその二者に迫ろうとしています。平均総合得点もそうなのですが、小説件数や合計ポイントの数では劣っていても、1件当たりでは読者の皆さんは意外に評価しているということなのでしょう。

 そして平均評価点と平均評価者数ですが、こちらは完全に恋愛とファンタジーの立場が逆転しています。なるほど、平均総合得点で恋愛がファンタジーを上回ったのは、平均ブックマーク数で差がなくなったから平均評価点と平均評価者数の影響が現れたんですね。というか、既に2017年の時点で恋愛はファンタジーを上回っていたんですね。今回から集計期間をがらっと変えたとはいえ、これはこれで驚きです。




 次は大ジャンルの2017年転生転移データと2018年転生転移データを見ていただきます。


挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)


 上記の図は、平均総合得点、平均ブックマーク数、平均評価点、平均評価者数の小説1件当たりの棒グラフです。

 こちらも2017年と2018年の1年間のデータで集計しているわけですが、2017年の次点で当たり前のように恋愛が上回っています。恋愛ってそこまで強かったかなと首を捻ったのですが、もしかしたら悪役令嬢などの転生ものが牽引していたのかもしれません。それはともかく、平均総合得点と平均ブックマーク数において、恋愛とファンタジーは共に前年割れをしています。そのせいで全体の平均値も前年割れをしていますが、その間に文芸とSFの2018年の平均値が上がったのでファンタジーとの差が大きく縮まりました。

 一方、平均評価点と平均評価者数では、特にSFの2018年の平均値がよく伸びており、文芸共々ファンタジーとの差がほとんどなくなりました。小説件数や合計ポイントの数では全くファンタジーの相手になっていない文芸とSFですが、平均値ですと健闘どころか肩を並べつつあります。




 次はジャンルを見てもらいたいと思います。ジャンルではどのようになっているでしょうか。


 最初に見ていただくのは、ジャンルの2017年全データと2018年全データの比較結果です。


挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)


 上記の図は、平均総合得点、平均ブックマーク数、平均評価点、平均評価者数の小説1件当たりの棒グラフです。

 大ジャンルの結果を見ていただいたときに恋愛以外は軒並み前年割れしていることがわかりました。その結果を反映してジャンルでも、平均総合得点と平均ブックマーク数では多くが2018年は2017年の平均値を下回っています。その中でも例外的に、異世界、歴史、推理、宇宙の4ジャンルが僅かに前年を上回っていますね。平均評価点と平均評価者数ですとハイファンタジーも何とか前年を上回ります。

 それにしても、VRゲームが強いですね。平均総合得点と平均ブックマーク数ですとあの異世界とハイファンタジーを抑えて首位です。また、平均評価点と平均評価者数であっても異世界と拮抗して首位争いをしています。また、歴史も4番目と平均値が高いですが、まだ平均値が足りないです。




 次はジャンルの2017年年間データと2018年年間データを見ていただきます。


挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)


 上記の図は、平均総合得点、平均ブックマーク数、平均評価点、平均評価者数の小説1件当たりの棒グラフです。

 年間データを見ると、異世界、ハイファンタジー、歴史、VRゲームの4ジャンルが争っていることがわかります。平均総合得点と平均ブックマーク数ではVRゲームが強く、平均評価点と平均評価者数では異世界が強いです。一方、ハイファンタジーと歴史の平均総合得点は2017年はほぼ拮抗していましたが、2018年は僅かにハイファンタジーが勝っています。歴史は、平均ブックマーク数、平均評価点、平均評価者数の全てで前年割れしたのが響いていますね。それでも、2017年と2018年の2年間はこの4ジャンルに人気があったことがうかがえます。

 それと少しわかりにくいですが、宇宙が躍進しています。第2集団とも言うべき、現実世界、ローファンタジー、コメディーをいきなり抜き去りました。2017年に比べて2018年の平均値はどこも3倍以上になっています。逆にパニックが脱落してしまいました。前年の半分以下です。この辺りは浮沈が激しいですね。




 次はジャンルの2017年転生転移データと2018年転生転移データを見ていただきます。


挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)


 上記の図は、平均総合得点、平均ブックマーク数、平均評価点、平均評価者数の小説1件当たりの棒グラフです。

 初めて見たときは一体何が起きたのかわかりませんでしたが、宇宙が異常に伸びています。一体何が起きたの?というくらいに爆上げしています。さすがに集計ミスったかなと思って調べてみましたが、ミスっていませんでした。ついでに原因もわかりました。ただでさえ数少ない投稿数のジャンルにいきなり人気作品が登場したのが理由です。ついでに言うと私も読んでいます。それはともかく、確かに想定はしていましたが、実際に小説1つでここまで激変するのを目の当たりにすると呆然としてしまいますね。

 他には、歴史の平均値が2018年になって激減しています。2017年では転生転移でも人気のジャンルでしたが、2018年になると急に下火になったみたいです。そして、宇宙に話題を完全にかっ攫われてしまっていますが、ヒューマンドラマとコメディーが健闘しています。2018年には、現実世界やハイファンタジーと並ぶようになりました。




 ジャンル全体で投稿された小説の総数やポイントの合計などでは大したことはなくても、小説1件当たりになると人気ジャンル以外でも健闘できることがわかりました。特に規模の小さいジャンルですと、1作品の人気が大きな影響を与えることが今回わかったのは貴重な経験です。これのせいで集計結果が乱れてしまいましたが、一度は見たかった結果ですので楽しかったです。

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