はじめに
初めまして、あるいは毎度私の書いた小説を読んでくださってありがとうございます。佐々木尽左です。
毎年続けられたらいいなと思っていたらもう今回で4回目になります。3年前は約38万件だった小説の数も今回は61万件以上にもなりました。ざっくり5割以上も増えているわけです。とてもじゃないですが、全ての小説を読むことなんてできません。探すのだけでも一苦労です。
しかし、分析する側としてはデータがたくさん増えていくわけですから嬉しい限りです。ジャンル再編成から2年半以上(2019年1月1日現在)経過していますので、各ジャンルの小説も増えてきました。いよいよジャンル再編後の傾向も本格的に調べられるようになってきたわけです。
今回発表するデータは、『小説家になろう』へ2019年1月1日までに投稿された約61万件の小説です。データを比較する期間は今回以下のようになっています。
1.2017年12月31日までの全データと2018年12月31日までの全データ
この1年間で『小説家になろう』全体がどの程度成長したのかを比較します。今後は、前者を2017年全データ、後者を2018年全データと呼びます。
2.2017年のデータと2018年のデータ(どちらの期間も1月1日~12月31日)
期間を1年に区切り、投稿された小説や付与されたポイントの差異を比較します。今後は、前者を2017年年間データ、後者を2018年年間データと呼びます。
3.「2.」の転生転移版
転生転移のチェックがある以外は「2.」と同じ条件です。今後は、前者を2017年転生転移データ、後者を2018年転生転移データと呼びます。
今回の見所は2017年と2018年という期間が1年単位の比較です。ジャンル再編後の混乱が落ち着いてきた2017年とその翌年は、一体どのように変化しているのかが気になるところです。今まで9ヵ月とか10ヵ月という中途半端な期間で比較してばかりでしたが、ようやく1年単位で調べることができました。
最後に、いくつか注意事項を明記しておきます。これを踏まえた上でご覧ください。
分析のために用意したデータを取得した方法は、『なろうデベロッパー』から公開されているAPI(http://api.syosetu.com/novelapi/api/)を使用しました。
対象データは2019年1月1日に『小説家になろう』から取得した約61万件です。ただし、APIの仕様上一部のデータは取得できませんでしたので、それは対象外となっています。また、2017年分として集計しているデータは、去年取得したデータを利用しています。
尚、敬称は全て省略させてもらってます。